住宅街で見つけた「塀に囲われた古い墓場」その中央にある「大きな2つの黒い影」に近づくと.../藤沢市
【プライスレス藤沢】
~藤沢の魅力を再発見~
藤沢市内で見つけたプライスレスな情報シリーズ。69カ所目は藤沢市辻堂元町の『阿弥陀堂跡』です。
『27 COFFEE ROASTERS TSUJIDO 本店』や『辻堂二葉幼稚園』の近くに、塀に囲われた古い墓場があります。
その塀の中は、季節の草花が生い茂った“小さな森”のような不思議空間。
石像や庚申供養塔が、いくつも無造作に寄せ集められています。
入り口から数メートル進むと、左手に「陸軍歩兵伍長勲八等巧七級落合元吉之墓」が現れ(陸軍歩兵の名高い人物でしょうか)...
敷地の中央奥には「大きな2つの黒い影」が見えます。
あの影は一体...?
近づくと...
『阿弥陀堂跡』と書かれた石碑です。「阿弥陀堂」...?「阿弥陀堂」とは一体何なのでしょうか?
「阿弥陀堂」について調べると、「阿弥陀如来」を本尊として祀った、修行を目的とするお堂や、お堂を持つ院のこと…といった情報が出てきます。かの有名な『平等院鳳凰堂(京都府宇治市)』や『中尊寺金色堂(岩手県西磐井郡平泉町)』も「阿弥陀堂」として建てられたものだそうで、「阿弥陀堂」は全国各地に存在することがわかります。
そして先ほどの2つの石碑を違う角度から見ると、右側の黒い石碑には「相州高座郡辻堂村」に存在していた「阿弥陀堂」の写真のようなものが彫られています。
要するに...今はこの場所に石碑しかありませんが、昔ここに「阿弥陀堂」があったということでしょう。
ちなみに、石碑には「正徳五乙未年八月」(西暦で1715年/江戸時代)とも書かれています。天皇は中御門天皇、江戸幕府将軍は7代将軍 徳川家継(わずか5歳で就任、8歳で死去。歴代最年少の将軍)の時代で、そこまで大昔の話ではないように感じますよね。
当時の空気をかすかに残す『阿弥陀堂跡』。明るい時間帯に立ち寄ってみてください。
基本情報
『阿弥陀堂跡』
住所:藤沢市辻堂元町3-6-12
※駐車場は無いため、行かれる際は公共交通機関をご利用ください。
いつも「ヤフーニュースエキスパート(藤沢市地域情報)」の記事を読んでくださりありがとうございます。昨年より「毎週日曜の20時10分」に約1週間分の記事をまとめてお届けする「LINEでの配信」がスタートしました。日曜の夜にゆっくり読みたい、藤沢市のグルメ・おでかけ・イベント情報などが満載。ぜひご登録くださいね♪
<友だち追加の方法>
■下記URLをクリックして友だち登録してください。
LINEアカウントメディア(外部リンク)
※本リンクはYahoo!ニュース エキスパートとの取り組みで特別に設置しています。