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まさか意外なHSPのうつ病を予防する方法とは!?

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです。

心の病は大きな不安や悩み事を抱えていると発症しやすいため、HSP気質の人はストレスを抱えやすくその結果うつ病になってしまう傾向があります。

様々なメンタルの改善法はありますが、その中でも筋トレを行うと、うつ病予防になり心の健康を保てるのでおすすめです。

筋トレは体を丈夫にして元気にする肉体面のメリットだけではなく、精神面も高めるメリットがある一石二鳥の予防方法なのです。

コロナによるステイホームで運動不足気味の人も多いので、うつ病予防に心と体の両方を鍛えられる筋トレを行ってみるのはいかがでしょうか。

心配性なHSPのうつ病予防に筋トレが向く理由

毎日あれこれと不安になってしまう心配性なHSP気質の人に、筋トレがうつ病予防に向く理由を解説していきます。

体を動かし筋肉を刺激すると脳の中でホルモンが生成されるのですが、その分泌される成分があなたの心に良い働きをしてくれるのです。

心に良いホルモンを分泌できる

筋トレを行なっている最中の脳の中では「セロトニン」など、心を良い状態にするホルモンが活発に分泌されます。

セロトニンは心の穏やかさ・冷静さを促す働きがあり、エンドルフィンは人の幸福感を高める働きがあるホルモンです。

ストレスを感じると生成量が低下してしまうのですが、体を動かすと脳内の血流など促進されるので生成量が向上します。

どちらも良く分泌されていると心の安定が保たれ、精神面の病気にかかりにくくなるのです。

体を動かすことで気分転換になる

筋トレがHSP気質の人のうつ病予防に向く理由はもう一つありまして、体を動かすことで心のモヤモヤを忘れて気分転換できる点もおすすめです。

過敏なために何かとストレスを抱えることが多い性質なので、心に溜まった不満を効率良く解消する必要があります。

体を鍛えれば体を動かすことに神経が集中し、ストレスから意識を遠ざけることが可能です。

一生懸命運動した後は体は疲れても心の疲れはすっきり解消され、脳で分泌されるホルモンの影響もあって気分が上がるでしょう。

うつ病予防以外にも筋トレはHSPにメリットが多い

HSP気質の人にとって筋トレはうつ病予防以外のメリットが多いですが、どのような働きが期待できるのか詳しくまとめていきましょう。

最も良い働きが期待できるのは健康方面となり、体がシェイプアップされるので外見もイメージが変わります。

自分を磨け自我を高められる

筋肉が増えて脂肪が減るとボディラインがキレイになり、あなた自身を自分の力で磨けたと言う結果を出せて自我を高められます。

繊細気質の人が折れない心を得るためには自信の獲得がとても重要で、筋トレを通して自分の可能性を信じられるようになるはずです。

心身を健やかな状態に保てる

筋トレなどの体を強化する運動は体内環境を整えるので、あなたの心身のバランスを安定させて健やかな状態を維持してくれます。

体の部分では血行促進と代謝機能向上による免疫機能の活性化、心の部分では活力を高めるテストロテンというホルモンが良く分泌されるようになります。

免疫機能や活力の高まりでバテにくい体と物事への意欲を得られ、元気で前向きに過ごせるようになるでしょう。

筋トレは定番のトレーニング方法がおすすめ

うつ病予防のために筋トレを行う場合は運動の内容が複雑なものではなく、内容がシンプルな定番のトレーニング方法を行う方がおすすめです。

動作を細かく変化させて行う内容のものだと分かりにくいので、毎日続けられる動作がシンプルなものが良いです。

足腰が強くなるスクワット

両足の間を開いた状態で腰を落として、また元の位置に腰を上げ戻すスクワットは足腰を強くできます。

足腰などは大きな筋肉が集中しているので、スクワットを行うことで下半身全体の筋肉増強が可能です。

スクワットのトレーニングは、1日30回を目安にしましょう。

腹部がすっきりする腹筋

仰向けに横になり両膝を曲げた状態にして、両手を頭の後ろで組み上半身を起こす腹筋はぜい肉が多い腹部をすっきりさせます。

腹部は体に重要な臓器が集まる部分なので、筋肉が強化されると外部の衝撃から内臓が守られやすくなります。

腹筋のトレーニングは、1日20回を目安にしましょう。

上半身に効く腕立て伏せ

うつ伏せで横になり両手と足のつま先部分だけを床につけ、両腕に力を入れ体を上げ下げする腕立て伏せは上半身全体の筋肉強化ができます。

腕立て伏せのポーズは上半身の大きな筋肉をまとめて鍛えられるので、腕周りだけではなく背中の筋肉も強化されます。

腕立て伏せのトレーニングは、腹筋と同じく1日20回を目安にしましょう。

HSPのうつ病予防目的で筋トレする際には

HSP気質の人は頑張りすぎてしまうところがあるので、うつ病予防目的で筋トレを行う際には力を抜いて行うように注意しましょう。

ストイックになりすぎない

HSPは何かを取り組む前に入念に準備をする点が特徴ですが、筋トレの成果をより出やすくするために食事の取り方などがストイックになりすぎないか心配です。

筋肉を増やすにはたんぱく質の積極的摂取が推奨されるため、繊細気質の場合に食事をたんぱく質中心の内容にするようにこだわってしまうかもしれません。

筋肉のために良いことなら全て取り入れるなど、過剰にストイックにならないように気をつけてください。

ゆるく続ける心構えで

もう一つ心配なのが筋トレのトレーニングをやりすぎないかで、体に無理をして行うと支障が出るのでゆるく続ける心構えが必要です。

トレーニング内容がゆるいのではと思っても、少しずつでも運動すれば筋肉は確実に鍛えられるので過酷に行うことはありません。

体力に不安があれば軽めの運動からチャレンジ

「私は体力がないので筋トレが続くか不安」という人は、いきなりガッツリ筋肉を鍛えるのではなく軽めの運動からチャレンジして体を慣らしていきましょう。

おすすめはヨガやウォーキングで体力がない人にも向く内容なので、まずはハードではない軽い運動から入ってみてください。

まとめ

HSP気質の人のうつ病予防になるものは筋トレ以外もありますが、筋トレは心の安定に良いホルモンが脳から分泌される点で予防方法として効果的です。

繊細すぎるあなたの心を強くする働きも多く含むので、健康促進やダイエット目的も兼ねて筋トレをスタートしてみましょう。

私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。

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精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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