タガネとクサビ、どっちが使える?【薪割り道具】更に自動車工具(SST)もあると便利
ちょっとマイナーですが「タガネ」や「クサビ」を使っても薪割りができます。
斧や鉈のように頭上から刃物を振り下ろす薪割り道具と違って、ハンマーで道具を叩いて薪を割るので危険が少ないという利点があります。
タガネは石やコンクリートを割る為の道具ですが、薪割り道具としても優秀です。
そして、クサビも同様な使い方をしますが違いがあります。
ここでは、タガネとクサビの違いについて紹介したいと思います。
タガネ
個人的に使いやすいと感じるタガネのサイズは25ミリサイズです。
刃幅や重量もあり、大きな丸太でも乾燥していれば食い込ませて簡単に割ることができます。
クサビと違って刃幅が狭いので少しの打撃で刃が薪に食い込みます。
ポイントとして刃が自立するまでは力いっぱい叩かない事。
タガネが小さいので打撃を外すと大怪我をするからです。私は怪我をしましたので…
タガネが自立したら、あとは両手でハンマーを振り下ろして打撃するだけです。
あと、ハンマーで打撃した時にタガネの鉄粉や木の粉が目に入ると危ないのでゴーグルを着用した方が良いでしょう。
タガネのメリット
タガネのデメリット
クサビ
クサビはタガネよりも大きくて重量があります。
下の写真のクサビは重量が2.6キロもあるので重いです。
クサビもタガネと同様に最初は刃先を薪に食い込ませるのですが、刃幅が広いので なかなか刃が立ちません。
でも、タガネが自立するまで食い込めば刃厚があるのでハンマーで叩けば叩くほど割れ目が広がっていきます。
まあ、その分ハンマーを使う人の体力も必要ですけどね。
そして、クサビを使う場合は重量のあるハンマーもセットで使う必要があります。
軽いハンマーだと逆に疲れます。
クサビのメリット
クサビのデメリット
SST
SSTとはエンジン・駆動系の整備に必要な特殊工具のことを指します。
その中で、いつも私が薪割り道具として使っているのがディスクブレーキピストンスプレッダーという道具。
本来はブレーキパッドを交換する時にフレーキピストンを押し広げる目的で使う道具です。
一般的に2000円前後で売られています。
この道具が薪割り作業をスムーズにサポートしてくれるのです。
タガネやクサビをハンマーで叩いていくと、薪が割れずに道具本体が内部に埋まってしまうことがあります。
そんな時は、この道具で割れ目を押し広げると簡単に埋まったタガネを取り出すことができます。
割れ目を広げた状態で更にタガネやクサビを打ち込むば、どんどん割れ目が広がって最後には綺麗に割れます。
バイクの工具として購入したSSTですが、今では薪割り道具として大活躍しています。
最後に
タガネとクサビ、それぞれに利点と欠点がありますが一緒に使うのがベストだと思います。
タガネで軽く割れ目を作ってクサビで割れ目を広げる。
そして、道具が薪の中に埋まってしまったらSSTで救出という流れで行うと薪割りがスムーズに出来ます。
薪割り道具の購入で悩まれている方の参考になれば幸いです。