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渡辺明棋王(38)11連覇か? 藤井聡太挑戦者(20)最年少六冠か? 2月5日、棋王戦五番勝負開幕

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 2023年2月5日。長野県長野市・長野ホテル犀北館において第48期棋王戦コナミグループ杯五番勝負第1局、渡辺明棋王(38歳)-藤井聡太挑戦者(20歳)戦がおこなわれます。棋譜は公式ページをご覧ください。

「冬将軍」とも呼ばれる渡辺棋王。現在、棋王戦は10連覇中です。

 渡辺棋王は「連続5期」という厳しい条件をクリアし、羽生善治九段(12連覇、通算13期)に次いで史上2人目の永世棋王の資格を取得しています。

 藤井挑戦者は棋王戦参加6期目にして、初めて五番勝負登場を決めました。

 藤井挑戦者はこの冬、王将戦七番勝負と棋王戦五番勝負を並行して戦います。

 本シリーズは将棋界の序列1位と2位の戦いとなります。

 もし藤井挑戦者が王将位を失わず、五冠を保持したまま棋王を獲得すると、羽生九段に次いで史上2人目の六冠保持者となります。

 羽生九段は24歳での六冠達成。今年度、20歳の藤井挑戦者が六冠となれば、こちらも史上最年少記録となります。

 渡辺棋王と藤井挑戦者の対戦成績は渡辺2勝、藤井12勝です。

 両者のタイトル戦での対戦は今回で4回目となります。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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