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【NHL】チャンピオンを決めるスタンレーカップ・ファイナルは、南国決戦?観光地対決?

加藤じろうフリーランススポーツアナウンサー、ライター、放送作家
噴水ショーで有名なラスベガスのベラージオホテル(写真:アフロ)

5月22日(現地時間)、ウェスタンカンファレンスのファイナル第6戦が行われ、ベガス・ゴールデンナイツがダラス・スターズを破り、対戦成績4勝2敗として、スタンレーカップ・ファイナル進出を決めました。

これにより、今季のチャンピオンを決めるスタンレーカップ・ファイナルの対戦は、

イースタンカンファレンスは、フロリダ・パンサーズ

ウェスタンカンファレンスは、ベガス・ゴールデンナイツ

どちらが勝っても、初のスタンレーカップ獲得となる両チームの顔合わせとなりました!

ベガス・ゴールデンナイツの本拠地は、ネバダ州ラスベガス

日本からの観光客も多く訪れるラスベガス。メインストリートのラスベガス・ストリップには、ベラージオ、シーザーズ・パレスなどのカジノホテルや、それに隣接するショッピングモール・劇場・飲食店・テーマパークが林立し、世界有数のギャンブルの街として一大観光地となっています。

また、グランド・キャニオンへの玄関口となるラスベガスは、アメリカ最大の砂漠モハベ砂漠に位置しており、夏はうだるように暑くなりますが、冬は寒く、ほぼ晴れの日が続きます。一年を通して、最低気温は3度、最高気温は40度となりますが、0度を割ることは滅多にありません。

ベガスのジャージを着た、ホテル「ニューヨークニューヨーク」にある自由の女神像(LAtimes.com)
ベガスのジャージを着た、ホテル「ニューヨークニューヨーク」にある自由の女神像(LAtimes.com)

ベガスのホームアリーナである「T-モバイルアリーナ」は、ストリップから徒歩5分。自由の女神像やエンパイアステートビル等、ニューヨークの町並みを模倣した人気のホテル「ニューヨークニューヨーク」のすぐ近くにあり、ベガスのチーム創設に合わせて2016年にオープンしたばかりの新しいアリーナです。

対するフロリダ・パンサーズのホームタウンは、フロリダ州の南部にあるサンライズ

フロリダ州と言えば、ウォルト・ディズニー・ワールドやユニバーサル・オーランド、ケネディ宇宙センターなどのあるオーランド、アメリカを代表するリゾートシティであるマイアミや、メジャーリーグの春季キャンプ地で有名なタンパ、そして、珊瑚礁の島々やビーチなどの素晴らしい自然と、たくさんの観光資源を持つ人気の観光エリアです。

フロリダ・パンサーズの試合開催時は、アリーナ前でホッケーを楽しむファンの姿も(筆者撮影)
フロリダ・パンサーズの試合開催時は、アリーナ前でホッケーを楽しむファンの姿も(筆者撮影)

フロリダのホームアリーナ「FLAライブ・アリーナ」があるサンライズはマイアミから50キロ北上した場所に位置しており、年間平均気温は24.6度と、年間を通して暖かい気候が特徴です。

また、サンライズは、緯度で表すと、北緯26度。これは、日本でいえば、沖縄の那覇とほぼ同じなのです!

アイスホッケーと言えば、冬季オリンピックでは必ず最後の金メダルを決める「花形競技」!

しかし、ここ近年のNHLの優勝チームを見ると、昨シーズンの2022年こそはコロラド・アバランチが優勝したものの、2021年、2020年と、フロリダ州タンパをホームタウンとするタンパベイ・ライトニングが連覇を達成

紹介した通り、今シーズンも南に位置する2チームがファイナル進出を決めており、世界では冬のスポーツではなく、すっかり、南国のスポーツになっているのかも?!

どちらが勝っても初優勝のスタンレーカップ・ファイナルは、6月3日から始まります!(ちなみに、第1戦が行われるラスベガス、当日の予想最高気温は36度とのこと…)

※参考記事

【NHL】カンファレンス・ファイナル開幕。アイスホッケーは冬のスポーツではない?

フリーランススポーツアナウンサー、ライター、放送作家

アイスホッケーをメインに、野球、バスケットボールなど、国内外のスポーツ20競技以上の実況を、20年以上にわたって務めるフリーランスアナウンサー。なかでもアイスホッケーやパラアイスホッケー(アイススレッジホッケー)では、公式大会のオフィシャルアナウンサーも担当。また、NHL全チームのホームゲームに足を運んで、取材をした経歴を誇る。ライターとしても、1998年から日本リーグ、アジアリーグの公式プログラムに寄稿するなど、アイスホッケーの魅力を伝え続ける。人呼んで、氷上の格闘技の「語りべ」 

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