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煮干にこだわり尽くし〈福岡の煮干ラーメンを先導する存在に〉間借り営業を経て現在は昼夜フル営業の名店

RAMEN ANTENNAラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

煮干にこだわり尽くした福岡煮干ラーメン界の雄は、天神渡辺通と平尾での間借り営業二軒経験し実績を積むながら、ついに現在〈麺や鱗道〉をオープンさせた。西鉄天神大牟田線の「平尾駅」が最寄駅である。

間借り営業を重ねステップアップ

進化を続ける煮干しのスープと自家製麺にこだわった煮干しラーメン専門店。2020年1月に創業した〈麺や鱗道〉は、現在の場所での営業以前は、福岡市中央区渡辺通で産声を上げる。当時は〈福岡煮干しラーメンnibora〉として開業し〈Yakiniku COWSI〉のお昼の時間帯に間借り営業として展開していた。その頃は、福岡の天神エリアで、福岡の煮干しラーメンの先駆けとして、人気を獲得。連日、行例の絶えないお店になっていた。その後、平尾の〈つけ麺Tetsuji(現在は早良区野芥へ移転)〉へ場所を移し、昼はTetsujiの店長として、夜のみ間借りで〈麺や鱗道〉として、営業を再スタートさせる。

カウンター7席の煮干しラーメン専門店

そして1年前。2023年の1月から、間借り営業を卒業し、ついに昼夜どちらとも営業するスタイルになり、現在に至る。

※2024年から(煮干し和え玉250円/ハーフ150円、烏賊の和え玉400円/ハーフ230円に変更)
※2024年から(煮干し和え玉250円/ハーフ150円、烏賊の和え玉400円/ハーフ230円に変更)

常に進化し続ける煮干しラーメン群

多種多様な日本各地の煮干しや旬の煮干しを使用し、旨みの抽出方法や味の決め手となる醤油や塩のカエシ、煮干し油、地鶏油など、試行錯誤を重ねながら日々の進化を続けている。そんなお店のラーメン群をメニューに沿って紹介していく。

淡麗煮干しラーメン醤油(840円)は、香川県産伊吹いりこをメインとした煮干しだけで抽出した澄んだスープで、苦みや塩みを抑えた食べやすいラーメン。淡麗煮干しラーメン塩(840円)は、片口鰯白口、石川県奥能登の塩、沖縄のぬちまーす塩、あさり出汁などを使った塩ダレのスッキリとした一杯。

淡麗煮干しラーメン醤油(840円)
淡麗煮干しラーメン醤油(840円)

煮干しラーメンにハマっている方や、お魚好きな方へは、煮干しだけで作ったスープで、苦み(エグミ)を敢えて少し出している鱗道(りんどう)ラーメン(920円)がおすすめ。エソなどの白身魚や味をメインに使用し、旨みや甘みを抽出した構成になっている。

鱗道ラーメン(920円)
鱗道ラーメン(920円)

好みが分かれる一杯で、鶏モミジや豚肉を使った濃厚度マックスの激鱗(げきりん)ラーメン(1,170円)は、大量の片口鰯をメインに使用し、煮干し感、苦み(エグミ)を全面に出した「煮干しマニア」な方向けの逸品。

つけ麺と油そばもラインナップ

鱗道(りんどう)つけ麺(1,030円)は、すべて福岡県産小麦使用で八女・田中製粉の石臼挽き粉をメインに、もう一種、石臼挽き粉と北海道産小麦粉をブレンドした小麦香る自家製麺のつけ麺。スープは煮干しと鶏モミジ、豚肉、背脂を一緒に炊き出している一杯。淡麗つけ麺(煮干しと地鶏)(1,030円)は、伊吹いりこ中心の煮干しと名古屋コーチンのガラ、丸鶏で作った煮干しと鶏のバランスのいい澄んだスープのつけ麺。

太麺の煮干し油そば(880円)
太麺の煮干し油そば(880円)

太麺の煮干し油そば(880円)は、激鱗ラーメンのスープに煮干し油、地鶏油、醤油ダレなどで味付けした油そば。いわしの魚醤漬け卵黄が乗り、麺は北海道産の春よ恋特等粉のみを使用している。

トッピングメニューも充実

豚チャーシュー(300円)、鶏チャーシュー(200円)、味付け玉子(120円)、メンマ(100円)、バラ海苔(120円)、板海苔|5枚(100円)、玉ねぎ|つけ麺はスライス(100円)、背脂(120円)になる。また、追加&サイドメニューは、普通の替玉(120円)・半替玉(60円)。さらに、煮干し和え玉(250円)・ハーフ(150円)、烏賊の和え玉(400円)・ハーフ(230円)に変更になっている。以上、とても素晴らしいラインナップ。それでもまだ途上のようで、さらに進化し続けている。

煮干しラーメン好きには堪らない福岡の専門店。最寄りの駅は、西鉄天神大牟田線の「薬院駅」と「平尾駅」の中間あたりで、どちらからも約10分以内くらい。かなりハイレベルな一杯なのでぜひお試しください。

麺や鱗道

住所  :福岡県福岡市中央区平尾1-9-8
[地図

営業時間:11時00分〜15時00分 19時00分〜23時00分

定休日 :火曜日

駐車場 :専用駐車場なし、近隣有料駐車場あり

※材料等が無くなり次第終了

ラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡の片隅で日常食としてのラーメンを啜り続け、日々頭の中でグルグルとラーメンが廻っています。一日一麺、週間9麺、毎年450麺ほどを食べています。福岡の地元民が日々食べているラーメンをできるだけ多くの方に知っていただきたいという想いから肩肘張らない感度緩めな『ラーメンアンテナ』をお届けしています。少しでも福岡での麺活の参考になれば幸いです。〈 Horii Koji 〉

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