地域の日常を食で支えてきた創業53年の長浜ラーメン店〈福岡で支持され続けるベーシックな豚骨ラーメン〉
1971年の創業で今年53年目を迎えた、長浜屋台を起源とする老舗の豚骨ラーメン店〈長浜御殿〉。その支店となる〈長浜ラーメン・餃子 長浜御殿住吉店〉は、福岡県福岡市博多区の美野島にあり、JR博多駅から歩いても15分ほどの立地で、今現在も変わることなく地元の人々の日常使いのお店として、昼夜を問わず訪れる人の絶えない人気を誇る有名店。利便性のよい場所ということもあり、自身も一人飲みで訪れる機会が多く、時に仲間内で飲んだり、シメのラーメンを求めて訪れたりと、あらゆる「食」のシーンに対応できるため、ここ数年で最も多く日常的に使っている気取らないお店だ。
気取らないラーメン居酒屋で酒肴を楽しむ
ちなみに(お正月休み以外は)年中無休の通し営業のため、いつ訪れても開いているという安心感もあり、ちょっと一杯飲みたいという時に重宝する「ラーメン居酒屋」としての利用者も多く、特に夕方以降になるとその傾向が強くなるという特徴が〈長浜御殿〉にはある。
この日は、3ヵ月ぶりの訪問(例年より少なめな今年14回目)。日頃は地元民のオアシスとして、屋台のような感覚で飲み食いしながらくつろげる大切な場所。週末の夕方遅めの時間を狙って訪れてみた(昼のランチタイムと夜の晩酌タイムは混雑する時間帯なのでそこを外した15時〜18時くらいがゆっくり楽しめる時間帯)。時間的にも気持ち的にも余裕のある時は、この時間がくつろげるので特におすすめ。
そんな時間帯ながら、カウンター席もテーブル席もポツポツと人影があり、お店に居る間もノーゲストになることはなく変わらずの人気ぶり。カウンターの一番奥にある、おでん前の席を陣取り、まず生ビールと同時に「おでん(この日は「たまご2個・チーズ天・なんこつ天」を選択)」を注文するルーティン。
ビールで喉を潤した後、ジョッキにナミナミと注がれた「芋焼酎の水割り」に切り替え至福のひと時を堪能。途中、口直しの「辛子高菜」を単品で注文。お酒のお供としても秀逸であるのと同時にシメのラーメンの味変として投入することもできるので、ぜひお試しいただきたい一品。さらに小腹を満たすために、追加で海苔&ふりかけの「おにぎり」を注文。程よいサイズ感のおにぎりは意外とファンも多い〈長浜御殿〉の名物メニューの一つ。
地元の人々の日常食としての豚骨ラーメン
お腹も満たされ、酔いも回ってきたところでシメのラーメンをいただく。日頃は「生卵やおでん玉子、辛子高菜やキクラゲ、やき豚」などのトッピング類のほか、卓上にはないものの無料サービスで「ニンニク」を搾ってもらうこともあるのだけど、この日は久しぶりだったこともありベーシックな一杯を、麺の硬さだけ指定して注文した。
待つこと少々で配膳された一杯は、見るからにシンプルな見た目。白地に赤い雷紋が入った器に長浜系のラーメンにしてはやや濁りのある濃い部類の豚骨スープ。この日は指定はしなかったものの、ベタ感も強めでいい塩梅に仕上がっていた。具材は昔ながらのチャーシューとネギのみというこれ以上ないシンプルな構成。
合わせる自家製の麺はザクっとした歯応えのある食感でベタを纏う豚骨スープを絡めとり相性よくスルスルといただけるので、ついつい「替玉」するのが前提のように所望してしまう感じになる。とても美味しくいただきました。
住吉店以外の〈長浜御殿〉も地域の人気店
現在4店舗を擁する〈長浜御殿〉グループ。今回ご紹介した〈長浜御殿住吉店〉のほか、福岡県福岡市城南区長尾の「長浜御殿長尾本店」、同城南区堤の「長浜御殿堤店」、同早良区荒江の「長浜御殿荒江店」。さらに同中央区長浜の「博多屋台一心亭本店」も同じグループなので、合計5店舗・2ブランドが「ウエキフーズ」の傘下にある。どこのお店もそれぞれの地域の人気店でお昼の時間帯は特に混み合う。また各店同一のレシピによる豚骨ラーメンを提供しているので基本的には同じ味をいただくことができる。
ただ厳密には、それぞれのお店ごとにスープを炊いているので若干の違いは存在するし、一心亭本店のみ〈長浜御殿〉とは違ったカエシを使用しているので、ぜひ機会がありましたら、それぞれの味の違いを食べ比べて体験していただればと思います。
長浜御殿住吉店
住所 :福岡県福岡市博多区美野島1丁目4-24[地図]
営業時間:11時00分~翌2時00分
定休日 :なし ※年末年始は要確認
駐車場 :専用駐車場なし、近隣に有料駐車場あり