私は小中高の4人の子どもをいつもキレイじゃないけど、何かあればすぐ片づく家で育てています。

片づけをするのにまず全部出さないといけないの？と聞かれました。

全部出して片づけようと思うと、めんどうくさくて結局何もできないまま終わってしまう…。そもそもモノを全部出すスペースがなく、スペースの確保からはじめるのがめんどうというのです。

そこで今日は、片づけはモノを全部出すことから始めないといけないのか？　そして他の方法はないのだろうか考えてみようと思います。

全部出すメリット

まず片づけようと思う場所のモノを全部出すと3つのいいことがあります。

例えば食器棚だったら食器棚全部、クローゼットだったら服全部、衣装部屋のように服がたくさん収納されている部屋も、全部出すことで、この収納にはどのくらいのモノの量が入っているか現実を知ることができます。

自分が想像している数以上のモノが必ずあるはずです。

そして中身をすべて出すので、これまで見つからなかったモノが見つかることもあるでしょうし、空っぽにすることで掃除することができるというメリットがあります。

結果は出るが、時間、スペース、気合いが必要

ただ、モノを全部出すのには時間がかります。こちらは、食器棚を全部出した様子ですが大人２人で30分近くかかりました。

出したモノを置く場所が離れていたら、その場所との往復もプラスされめんどうくささは倍増します。

また、小さい引き出しの中のモノを全部出すくらいであれば、ダイニングテーブルでもよいでしょうが、クローゼットの服全部や、衣装部屋の服全部を出すとなると、時間だけではなくかなり大きな場所も確保しないとできません。

そもそも、すでに床にモノがたくさん置かれている家ではできないやり方なのです。

確かに収納からモノを全部出し、要・不要に分け、いるモノだけを収納するというのが一番結果が出ます。しかし、時間、スペース、気合いが必要です。

そこで全部出さなくてもいいから、これならできるのではないかという方法を一つ紹介します。

あきらかに不要なモノを抜き出し別の場所へ移動

例えば、片づけたいと思った引き出しなどの中から、もう何年も使っていないモノや、捨てようと思いながら捨てることができずにいたモノなどを抜き出します。

捨てるのが苦手な人は、捨てるモノを探すのではなく一旦明らかに不要なモノを段ボールや紙袋に入れ別の場所に避難させるイメージです。

クローゼットの中だったら、いつか着ようと思っていたけど着ていな服、痩せたら着るつもりだけどまだ着れない服、食器棚の中だったら、もらったけど好きじゃないから使っていない食器、ペアが割れて残ったけど使わなくなった食器、などを一旦抜き出し別の場所に移動させましょう。

無理に捨てなくてもよいですが、引き出しの中などに使わないモノがいつまでもそこにあったら邪魔です。だから一旦別の場所に移動させるのです。

そして、残った必要なモノ、よく使うモノだけの暮らしを一度体験をしてほしいと思います。

そうすると、意外となくても大丈夫かも？これくらいのモノの量なら探さなくて取り出しやすい！とメリットに気づくと、捨てることだってできるかもしれません。

全部出さなくてもいいから、とりあえず一歩を

片づけは、まず全部出さなくちゃいけないと思わなくて大丈夫です。

時間とスペース、気持ちに余裕がある人が考えればよいのです。

ただでさえ大変な片づけです。まず全部出すことから始めると、もうそれだけで時間がたって疲れてしまい肝心なモノの要不要の判断までエネルギーがもちません。

だからまずは、明らかに不要なモノ、捨てられないモノを抜き出し別の場所へ移動してみましょう。

何もしないでずるずると過ごすより、とりあえずやってみてこれで大丈夫なのか生活がどうなるのか変化を感じてみてほしいと思います。