北海道の鈴木直道知事、議会軽視で孤立化鮮明 観光振興と言いながら予算半減で言行不一致が露呈
鈴木直道北海道知事の対応を巡って北海道議会が揺れている。2024年2月28日に予定していた北海道議会の代表質問で答弁が用意できないとして議会が開催されず異例の延会となった。北海道議会が延会となるのは記録が残る1967年以降、史上初の事態となる。
発端は、鈴木知事の観光振興予算に関する答弁。この答弁を巡り自民党の最大会派との事前の調整が付かなかったことが延会の原因だ。問題となったのは、北海道の観光振興事業を担う北海道観光振興機構への新年度予算。当初、機構側は26億円を要望し道庁から前向きな回答を示されていたというが、実際に道議会の予算審議で実際に道庁側から提示された金額が14億円と半減されていたことだ。
これに関して難色を示したのは、鈴木知事側の自民党の最大会派。観光振興予算については引き続き「インバウンドの誘客のために海外への広報活動が必要」と訴えていたものの、ふたを開けてみると予算が大幅に削減されていたことから、自民党会派の幹事長は「知事は観光振興に力を入れると言ってきたが、具体的な中身が全く示されていない。知事を支え続けることは困難だ」と遺憾の意を示したことが地元新聞により報じられている。
こうした自民党会派の遺憾の意を受け、鈴木知事は驚きの行動に出る。議会手続き前にもかかわらず観光振興機構の会長とすぐに面会し、追加予算で対応するなどの話をしたという。このときの面会の模様や、追加の予算案をつけることについては事前に地元新聞社に漏れており、その後、1億5500万円を2023年度の補正予算で計上することを道庁が決めたと報道された。
その後、こうした鈴木知事の行動に対して自民党会派は「議会手続き前に特定団体に予算執行を予測させるようなことがあれば、それは議会軽視で看過できない事態だ」と記者団に対して発言。鈴木知事は、観光振興機構の関係者と会うも「予算の話はしていない」と否定しているが、自民党会派の議員は「予算の話をしていないといっても誰も信じない」と話し、鈴木知事と自民党会派の溝は広がる様相を呈している。
この結果、北海道議会では鈴木知事と自民党会派との代表質問の折り合いが付かなくなり、記録が残る1967年以降の道政史上初めて本会議初日に質疑に入れない「延会」となった。翌2月29日に議会は再開されたが、野党側も「審議の根底が崩れることになる」と知事の行動を問題視している。
この問題については、YouTubeの「【北海道】乗り物大好きチャンネル」でも詳しく解説している。
北海道鈴木知事が大失態で孤立化鮮明に!大荒れの道議会!鉄道議論どころじゃない•••自民「もう知事を支えられない」
コメント欄には鈴木知事に対する厳しいコメントが殺到している。
・夕張も、こんな市長に潰されたと思うと不憫でなりません。次の知事選に於ける道民さんの素晴らしい判断に期待します。
・鈴木知事って就任当初は期待されていたと思うのですが、その後の政策が頓珍漢なことばかりで首長としての能力が全く無かったことがバレてしまった方ですよね。 元道民として北海道行く末を憂いています。
・鈴木知事、側近からも見放されてるから情報が漏れてるのでは…
(了)