南海トラフ、巨大地震の番組に思う、AIと萌えキャラご当地キャラ導入で命を救う警備の新しい取り組み
皆さん南海トラフ巨大地震のスペシャル番組はご覧になりましたか?
大事なことと思いながらも後回しにしてしまう防災。危機管理は起こりえる危機に対応して先回りしなければいけません。
さて、そんな中ビックサイトにてセキュリティーショーに行ってきました。
今回は災害大国日本がいよいよ巨大地震を警戒し始めた時代のなか、最新のAIを導入した警備の取り組みなど、これは凄いな!!と感じた内容を危機管理アドバイザー目線から紹介したいと思います。
今回ブースの中でも特に目を引いたのがkb-eyeさんの新しい警備システム。
警備もAIと萌えキャラの時代。こちらはあいちゃんというAIを可視化した可愛いキャラクター!ここからまずポイント高いです。敬遠されがちな警備が身近に感じられますね。
このキャラクターが宿る?AIは、備雑踏警備、交通誘導警備、駐車場警備、建物など侵入警備の警備システムなど1号警備、主には2号警備という警備を手伝ってくれる最新システムです。
あれ?警備と南海トラフ、巨大地震と関係ない?と思います?
まあまあ、これからが本題。
人とAIが補い合う快適で安全な警備の時代に
まずは普段の交通誘導はあいちゃん(AI)が交通量など調整してくれながら自動で操作してくれます。人の侵入や状況の変化などももちろん検知して発報(手動も可)。何かあればすぐに知らせてくれる優れもの。
ちなみに、この方はあいちゃんの人間の可視化ではないと思われます(念のため)
つまり、警備として路上にこのパネルが導入されると、AIが交通量など判断しながら誘導してくれるので、今まで現場に3人、5人と必要だった警備員が1人でも安全にまかなえる。
監視カメラによって確認や操作ができるという優れものなんですよね。
今まで寒い中、熱い中、車が突っ込む危険性のある中、立っていなければいけなかった警備員が、近くの安全で快適な場所にいながら操作できる「快適警備」の時代になってきたというわけです。
え?だから南海トラフや巨大地震と関係あるかって?
これ、めちゃくちゃありまくりすぎます!!!!!!!!
余震や津波が来るかもしれない場所であなたは警備ができますか?
これは南海トラフ、巨大地震の震度分布図です。南海トラフ巨大地震の震度分布(強震動生成域を陸側寄りに設定した場合)国土交通省 気象庁HPより引用
想定されているのが赤、オレンジ、黄色だけで震度6~7の地域
そして南海トラフ巨大地震の被害想定について(建物被害・人的被害)という内閣府の資料をお借りすると
東海地方が大きく被災した場合は
揺れによる全壊 約 480,000 棟 液状化による全壊 約 102,000 棟 津波による全壊 約 168,000 棟 急傾斜地崩壊による全壊 約 4,600 棟 脅かすわけじゃありませんがこの被害が想定されている真実に目を向けなければいけません。
もうこの状況で私たちは生き延びて、そして復興しなければならないのです。
そのためには劣悪な環境の中で災害後の交通整備や被災地の見守りが必要。
誰かがやらなければならない、倒壊の恐れがある地域や津波の来る可能性がある。そんな地域でもしあなただったら警備したいですか?もしくは家族にそこで警備を、誘導をして欲しいですか?
ただ、どうしても誰かがやらなければいけない業務がそこにあります。
生きるための復興へ警備業界ができること
これが今回画期的だと思っているのは、そのような災害時、まだ余震が来るかもしれない、でもやらないわけにはいかない、そんな場合、現場にすぐに行ける少し離れた安心な高台からでも警備できる。(もちろん今は距離や時間など法的な制限はありますが)
そのような復興や安全に過ごすための状況を守りながら自分の命も守る可能性、無駄な犠牲者を増やさない可能性がこの警備システムには見えるからです。
それから東日本大震災の時に問題になったのが被災地や避難所での窃盗や性犯罪。災害時の大変な時にトイレの前や避難所近くの人気のない場所、睡眠時の各フロアなど24時間で見張りを付けるのはほぼ不可能、
おそらくこのシステムが室内にもうまく導入されるようになれば、いつもと違う人が侵入してきたり、不審な動きをしている等、避難所運営の負担が少なく施設警備もAIの導入により変わる可能性があるのです。
すごいぞ!!AIあいちゃん
また、警備のパネルはご当地キャラとのコラボの話もあるようで、今後親近感のある取り組みにも期待です。
そしてやはり、このシステムはやはり今、たくさんのメディアにも注目されているようです。
凄くわかる!わかるしたくさんの人に(災害に対する準備としても)知っていただきたいなと思います。
今回は、現状の進化している交通整備だけではなく、新しい警備員の姿や災害などに対応していく考え方など、直接関係者の方々とお話しすることができました。
きっと今以上に多くの人の役に立つ警備システムに進化していくのだと思います。
さらに避難も誘導してくれる進化にも期待
いかがでしたでしょうか?
交通整備は何となく自分事ではないかもしれませんが、いざという時にわたしたちを守るために活躍してくれる、可能性無限大の新しい仕組みと考えるとちょっと見方がかわりますよね。
今回関係者の方々とお話して目先の警備だけではなくこれから起こりえる災害対策なども念頭に置いた考え方に心打たれました。(本当にこれ大事なんですよ)
今後は、交通整備中でも、緊急地震速報や津波警報、避難勧告発令、や河川の増水などなどもパネルで注意喚起できたり出来るだけスマートに避難誘導できる内容も取り入れてくれたらありがたいなと思っております。
そしてそして、普段、何事もない時には当地キャラが交通整備なんて楽しいですよね。止まれで待つことになっても和やかに待機できる気がします。
夢の国近辺でもあのキャラクターが案内してくれたら嬉しいわ!なんてね。
株式会社 KB-eye株式会社
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