【富田林市】早期再開に向けて動きがあったサバーファーム!隣接する謎の丸山は甘南備遺跡なのか調べてみた
富田林市立農業公園サバーファームは4月から休園状態となっています。実はとても嫌な予感がしました。かつては富田林駅から専用の送迎バスがあったのに無くなり、金剛バスだけとなりましたが、次に金剛バスがサバーファームへの運行を取りやめ、さらに金剛バスすらも消滅するという負のスパイラルが続いているからです。
正直、サバーファームはそのまま消滅するのではとさえ思っていました。しかし、2024年6月号の広報とんだばやしの7ページにサバーファームについて、早期再開に向けての取り組みのことが記載されていました。文章を一部引用します。
このように広報誌を通じて力強く「早期再開」の文字を見るだけで安心しました。
サバーファームは現在休園中のため閉鎖していますが、その横に以前から気になる場所がありました。それはサバーファームの近くに古墳のような丸い山があることです。
サバーファームが休園する前にサバーファームの敷地内側から撮影したことがあります。敷地の外で小山のように盛り上がっていてとても気になっていました。
これはサバーファームの外側から見た様子ですが、人為的に盛り土がしているようにも見えるので古墳か、中世のころの城跡のような気がしました。
まず城跡のようなものがこのあたりにないか調べましたが、富田林市史(外部リンク)などを見てもそういった情報は特に出てきません。楠妣庵(なんぴあん)観音寺の近く、嶽山(だけやま)城や観心寺など楠木氏ゆかりの史跡もありますが、特にこの辺りに山城があったという記録は見つかりませんでした。
次に古墳の可能性について調べてみました。
ご存じの方も多いと思いますが富田林は本当に古墳が多く、その多くは石川を挟んだところにあります。そして甘南備(かんなび)のある石川支流の佐備川の上流付近にも古墳や遺跡が点在しているようです。
そして、甘南備遺跡というのを見つけました。甘南備遺跡について富田林市文化財課のページ(外部リンク)には以下のような記載があります。引用しましょう。
甘南備遺跡には南北朝時代に使用された瓦器が見つかった記述や、縄文時代からこの周辺には集落があって、奈良時代から鎌倉時代のころには栄えていたようなことが書いてありました。
この遺跡は南河内清掃組合のごみ焼却場の進入路の北側にあるような記載もありました。そういえばサバーファームに隣接する丸山は画像のごみ焼却場の道路を挟んだすぐ隣にあります。
もしかしたら甘南備遺跡の一部なのでしょうか?
甘南備遺跡についてさらに調べると、1997年3月に富田林市井堰調査会が調査した資料が無料でダウンロードできました。そこで確認してみました。
こちら1ページに記載がある遺跡の分布です。良くみると丸山は甘南備遺跡の範囲からは外れているように見えます。
改めて位置関係を見るとこうなっており、サバーファーム横の丸山は甘南備遺跡の範囲からは外れていたので、どうやら違うようです。
ちなみに甘南備遺跡の範囲は画像に写っている一帯で、今は田んぼになっているようですね。かかしの姿もありました。
ということで、サバーファームに隣接する謎の丸山は残念ながら甘南備古墳とは無縁だったようです。ちなみにサバーファームの外側から見るよりもサバーファーム側から見たほうがきれいな丸山が確認できます。それだけが目的ではありませんが、もう一度見てみたいのでサバーファームの早期再開が待ち遠しいです。
サバーファームの隣にある謎の丸山
住所:大阪府富田林市甘南備
アクセス:近鉄富田林駅からバス 府立こんごう福祉センター前東口バス停から徒歩8分
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