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大掃除前に覚えておきたい!「汚れに適した洗剤の選び方」を元家政婦が解説

マミプロ主婦®・元家政婦

今年もあと2か月ほど。年末が近づいてくると気になってくるのが大掃除です。そこで疑問に思うのは、「この汚れにはどの洗剤を使えばいいの?」ということ。一応、〇〇用という専用洗剤が売られてはいますが、場所ごとにすべての洗剤をそろえると、洗剤が増えてしまって大変ですよね。そこで今回は、それぞれの汚れに適した洗剤の選び方をご紹介します。

家の汚れは「油の汚れ」が多い

色々な汚れがありますが、家庭内の汚れは、油の汚れが多いものです。キッチンなどの油汚れもそうですが、手アカなど汚れも、皮脂ですから油の汚れ。フローリングの黒ずみなども、足の裏の皮脂の汚れです。油汚れは酸性の汚れですから、アルカリ性の洗剤を使うと中和されて落としやすくなりますよ。

酸性の油汚れには「アルカリ電解水」がおすす

アルカリ性の洗剤でおすすめしたいのが、「アルカリ電解水」です。アルカリ電解水とは、水を電気分解してアルカリを高めたもの。水でできていますから、海面活性剤を含んでおらず、泡立つことがないため二度拭きがいりません。また、除菌の効果もありますよ。油汚れがサッと落ち、キッチンをはじめ家じゅうで使えます。洗剤成分が残るようなこともありませんから、小さなお子さんやペットのいるご家庭でも安心して使えますよね。

100均やディスカウントショップなどでも販売されているため、手に入りやすく安価なのもいいところ。また、使いたいときにサッと使えるアルカリ電解水のおそうじシートなどもあります。場所やシーンに合わせて便利に使えますよ。

アルカリ性の水アカには「クエン酸スプレー」がおすすめ

アルカリ電解水さえあれば、どこでもキレイにできそうですが、同じアルカリ性の汚れには効果がありません。水回りに白く発生する水アカは、カルシウムやマグネシウムなどの、水の中のミネラル分が固まったもの。これらはアルカリ性の汚れですから、反対の性質を持つ、酸性洗剤で落とします。おすすめなのは「クエン酸スプレー」です。クエン酸を水に溶かして自作することもできますが、スプレーになったものが販売されていますよ。100均にもありますので、そちらが使いやすくておすすめです。軽い水アカであれば、クエン酸スプレーを吹きかけて拭き取るだけでOK。また、トイレの尿石などもアルカリ性の汚れですから、トイレの掃除にもクエン酸スプレーが使えます。

洗面台の蛇口をクエン酸パック
洗面台の蛇口をクエン酸パック

ガビガビにこびりついたしつこい水アカには、クエン酸スプレーをキッチンペーパーに染み込ませ、上からラップをした「クエン酸パック」をしましょう。30分~1時間ほど放置してから拭き取ればキレイになりますよ。※クエン酸と塩素系洗剤を混ぜて使うと危険です。絶対に混ぜないようにしてください。

カビには塩素系洗剤を

水回りの汚れで困るのが、カビですよね。カビには、塩素系のカビ取り剤。これ一択です。こすり落としたりする方法もありますが、カビの胞子が飛び散ってしまうため、おすすめはできません。塩素系のカビ取り剤を、裏に書いてある使用方法通りに使うのが一番です。注意してほしいのが、前途の「クエン酸スプレー」とは絶対に一緒に使わないこと。塩素系洗剤と酸性洗剤を合わせると有毒ガス発生の恐れがあります。混ぜたり連続して使ったりしないようにしてください。

汚れに適した洗剤を使ってラクに汚れを落とそう

脂や皮脂などの酸性の汚れには「アルカリ電解水」を、水アカや尿石などのアルカリ性の汚れには「クエン酸スプレー」を。そして、カビには「塩素系のカビ取り剤」を使うのが効果的です。それぞれの適した洗剤を使えば、ラクに汚れが落とせますよ。ぜひやってみてくださいね。

※塩素系洗剤とクエン酸などの酸性のものが混ざると有毒ガス発生の恐れがありませす。絶対に混ぜないでください。
※塩素系洗剤を使用する際にはゴム手袋などを着用し、素手で触らないようにしましょう。
※洗剤それぞれの使用上の注意をよく読み、正しく安全に使ってください。

プロ主婦®・元家政婦

主婦歴20数年の元家政婦ライター。主婦力を活かして稼ぐ「プロ主婦」です(プロ主婦は登録商標です)。掃除や料理、ママ友付き合いやPTAネタ(PTA会長経験あり)、100均おすすめグッズなど主婦目線のお役立ち情報をお届けします。家庭料理スペシャリスト、2級家事クリエイター(料理科目・掃除科目)資格を保有。実家は2023年まで清掃会社を経営していました。100均マニア、ドン・キホーテマニア。1976年生まれで、2005年生まれの息子と2015年生まれの娘、3歳年上の夫と都内に暮らしています。ヒルナンデス!、熱狂マニアさん、ひるおび、DayDay.等のテレビ番組やラジオ、雑誌などへも出演しています。

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