第6エンド「ワールドカーリングツアー、軽井沢国際選手権2日目。SC軽井沢クラブ清水徹郎、神る」
ワールドカーリングツアー、軽井沢国際選手権の2日目が終わり、男女共に1次リーグ1試合を残すところとなった。
男子のSC軽井沢クラブMorozumiは3戦全勝で1戦を残して決勝トーナメント進出を決めた。午後のディフェンディングチャンピオン・Murdoch戦では、エキストラエンドまでもつれこむ熱戦を見せ、最後は有利な後攻で冷静に仕留めて無傷の3連勝。ソチ五輪銀メダリストの世界的カーラーでもあるMurdochに「彼らとのゲームはいつもタフになる。リマッチしたいね。例えば決勝で」と言わしめた。
個人に焦点を当てるとサード清水徹郎のパフォーマンスは圧巻だった。ドローウェイトもズレず、ラインコールにトラブルもなかった。キーエンドとなった5エンドではスキップ両角友佑が求めた「ストーン1個半に欠けるくらい」という狭い幅を抜け、シューターも完璧に隠すヒットロールを決める。さらにラストエンドではトリプルテイクアウトで観客を湧かせた。いずれのエンドもスキップの両角友にはリスクの小さいショットが残り、シンプルに決めるだけで勝利を手繰り寄せることができた。
どちらかといえば口下手な清水だが試合後、自分のことについて珍しく「調子、良かったっすね」とコメントするなど、自身も納得のプレーだったようだ。
もちろん、2日目の「勝手にホットハンド」は、全俺一致で清水に決定した。特に賞金も賞品も地位も名誉も与えられないがおめでとうございます。今度、マカロン差し入れます。
女子の日本勢は厳しくなった。ロコ・ソラーレ北見Fujisawaは通算成績1勝2敗として、予選敗退が決定。スキップの藤沢五月は「私が決め切れなかった。私の責任」と悔やんだが、今大会は最後までショットが安定しなかった。チームオーダーをいじるなどチャレンジという意味合いの強いボンスピルとなったようだ。
北海道銀行フォルティウスOgasawaraは1勝1敗で2日目を終え、通算2勝1敗。一次リーグ最終戦の中国代表Wangに勝てば決勝トーナメント進出の可能性が出てくる。カナダの実力派チームSweeting戦ではショットがつながり、一進一退の攻防で会場を盛り上げた。惜しくも敗れてしまったが「小笠原は見応えのあるゲームができた。やりごたえもありました」と上向いてきたチームに手応えを感じた様子だ。
いよいよ本日、17日夜からは準々決勝が始まる。
「軽井沢国際カーリング選手権2016」
Karuizawa International Curling Championships 2016
主催/軽井沢町、軽井沢国際カーリング選手権大会実行委員会
会場/軽井沢風越公園 軽井沢アイスパーク(長野県北佐久郡軽井沢町発地1154-1)
日程/2016年12月15日(木)~ 2016年12月18日(日)
放送/BS朝日にて女子決勝(12月18日15時~)などを放送予定