Yahoo!ニュース

創業39年〈古き良き長浜ラーメン店の至福の一杯〉昭和・平成・令和と続く博多名物の味を家族とともに守る

RAMEN ANTENNAラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡県福岡市博多区千代。周辺には福岡県庁や福岡県警察本部、九州大学病院、福岡市民体育館や公園、学校などの大きな公共施設に囲まれた地域で、そのちょうど真ん中に存在する、来年40周年を迎える長浜ラーメンの老舗〈長浜ラーメン一龍亭〉がある。1985年(昭和60年)の創業で、古くから地元に根ざし、愛され続けてきた名店である。

店内入口の間口部分はさほど大きくはないけれど、思いのほか奥行きがあり手前側にはテーブル席が大小合わせて4卓ほど配置され、奥には厨房を囲むL字型のカウンターもあり席数も多めにあるのでピークを外すと、ゆったりとくつろげる空間になっている。

そんな中、お昼のピーク時には満席となり外に待ち客が出ることもあり、その人気のほどが窺える。〈長浜ラーメン一龍亭〉は、ご主人を中心にご家族で運営されているお店。みなさんの明るく元気な声が飛び交う活気あふれる店内が、とても居心地のよい空間になっている。

博多の地域とともに共存する優れた名店

福岡県庁や九州大学病院が目前にある立地のため、お昼の人口がとても多い福岡市博多区の「千代」エリア。そのためランチタイムになると、その地域を職場とする方や、地元の人々が多く来店されることも。ただ、その人気の理由は昔懐かしい素朴さの中に、ラーメン類の変わらない美味しさがある。さらにボリューム感やリーズナブルなお値段といった三拍子揃った満足度の高さもあり、きっと一度訪れてみたら分かると思えるほど。さらに家庭的でホッとくつろげるアットホームな雰囲気もある癒しの空間なので、この地域には無くてはならない存在感のある名店だ。

お店のインスタで紹介された月見ラーメン

そして平日のピークを外した14時少し前に訪問したこの日。先客は多いもののテーブル席にもいくつか空席があり、そちらに座らせてもらえた。注文は表の黒板や壁に貼られたメニュー表にはない「月見ラーメン」を選択することにした。実は訪問する1週間ほど前に〈長浜ラーメン一龍亭〉のインスタグラムに「月見ラーメン」も注文可能というご紹介があった。次に行く機会があればぜひ注文してみようと思っていた一品。

熱々のスープにふわりと浮かぶ月見の存在感

待つことしばし。配膳された「月見ラーメン」は、豚骨のスープにふわりと浮かぶ月見の存在感。卵白部分がすでに白くなり始めているのがひと目で分かるスープの熱々具合。

卵黄部分をちょっと避けて、まずはカエシの旨みと塩味の効いたスープを極細のストレート麺とともに啜ると、少し固まりつつある卵白も同時に絡んできてなんともいえず美味しい一杯に。

その後、レンゲの中で卵黄を溶き、麺を絡めながらいただくと至福のひと時が訪れる。そもそもの旨みと塩味、程よい脂の効いたスープだからこそ「月見」との相性は抜群にいいし、もうその組み合わせだけで「美味しい」と唸ってしまう一杯に仕上がっていた。

福岡市博多区の「千代」という場所に昭和の時代から根ざし、愛され続けてきた長浜ラーメンの名店〈長浜ラーメン一龍亭〉。最寄りの駅は、福岡市営地下鉄箱崎線「馬出九大病院前」駅の4番出口から歩いて3分ほどで到着する。また、JR「吉塚駅」の西口からでも徒歩で10分ほどという立地。行く価値のある老舗の名店なので、お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。

長浜ラーメン一龍亭

住所  :福岡県福岡市博多区千代4丁目31-3[地図
営業時間:11時00分~21時00分[月曜〜金曜]
    :11時00分~15時00分[土・日・祝]
定休日 :なし
駐車場 :専用駐車場なし、近隣有料駐車場あり

ラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡の片隅で日常食としてのラーメンを啜り続け、日々頭の中でグルグルとラーメンが廻っています。一日一麺、週間9麺、毎年450麺ほどを食べています。福岡の地元民が日々食べているラーメンをできるだけ多くの方に知っていただきたいという想いから肩肘張らない感度緩めな『ラーメンアンテナ』をお届けしています。少しでも福岡での麺活の参考になれば幸いです。〈 Horii Koji 〉

RAMEN ANTENNAの最近の記事