週3日お昼のみ営業の希少な豚骨ラーメン店〈福岡の中心“天神・長浜地区”最安値のラーメン1杯450円〉

ラーメンアンテナ｜福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

10/13(日) 8:30

福岡県福岡市中央区の中心街「天神」の北の橋で隣接する長浜ラーメンの発祥地としても有名なエリア、福岡市中央区の「長浜」。その長浜エリアの一角、福岡都市高速の「天神北」インターの入口付近に存在する豚骨ラーメン店〈らあめん坊主〉はある。創業年は定かではない。長い歴史のある長浜エリアのラーメン店の中でも、独特な営業スタイルと個性を放つ豚骨ラーメン店として〈らあめん坊主〉も20年以上もの間“知る人ぞ知る”人気のお店として長らく営業を続いている。

週3（木・土・日）昼のみの営業スタイル

独特な営業スタイルで、毎週木・土・日曜の週3日、お昼のみ（11時30分から15時まで）の3時間半という短時間での営業。しかも、臨時休業が時々あり、SNSなどでの告知や情報発信は今のところ一切ないため、店先まで行かないと分からないという状況。今までにも何度か、営業日ながら店頭まで行くと「のぼり」や「縄のれん」が掛かっておらず、臨時休業を知らせる貼紙あることが確認できる。その時は少しだけがっかりはするものの気持ちの切り替えは早め。たまにあることなので次に行くべき店をあらかじめ決めておいてから行動するようにしている。

天神・長浜エリアでの最安値をキープ

この日訪れたのは開店時間を15分ほど過ぎた11時45分頃。店内に入るとちょうど満席なる1巡目。後客も続々と訪れ、店内と外に待ち客の列ができ始める、そんなタイミングだった。前回5月頃に訪れた時は、券売機の下、大きな貼紙で『本年夏ごろ値上げを予定してます。何卒ご了承ください　らあめん坊主（原文のまま）』とあり、ついに「らあめん坊主」にも値上げの波が来たんだと改めて実感しつつ、もともとかなり安めの設定価格だったので「ようやく値上げするんだ」という感慨深いものがあった。それと同時に今はどこのお店も本当に大変な時なんだろうなぁと思ったことも覚えている。

今回、そんな券売機をザッと見ると、料金に変更はない様子。例の「貼紙」に目を向けると、文中の冒頭の『本年夏ごろ・・・』のところに『当面の間、延期いたします。』という小さな文字が上から貼られていた。それを見て「天神・長浜エリアでの最安値を〈らあめん坊主〉がキープ」という文字が脳裏に浮かんだ。（※福岡市の赤坂・警固エリアまで入れると2024年5月開業の「はかたや警固店」の290円が最安値になります）

この日の選択は人気の「煮卵らあめん」

ベーシックな「らあめん」1杯が450円という最安値をキープしているそんな中、今回選択したのは〈坊主〉の人気メニュー「煮卵らあめん」を発券。こちらも550円と、とにかく安い。ちなみに煮卵らあめんに大判の海苔が4枚付いた「煮卵のりらあめん」は最高値だけど600円ポッキリと一番お得な逸品。

カウンターの中央あたりの唯一空いていた空席に座り、ゆっくり待つこと10分ほどで配膳された一杯は、煮卵1個入りのベーシックな「らあめん」。しかし、実際にそのラーメンをひと目見ると「長浜ラーメン」という印象はなく、揚げニンニク（ニンニクチップ）が入った印象から、どちらかといえば「熊本のラーメン」に近い感じの豚骨ラーメンに仕上がっている。

ニンニクのチップがほのかに香る豚骨のスープは、脂感はあるものの思いのほかあっさりマイルドな口当たりの一杯。そこに卓上にある一味唐辛子を軽く振りピリッとした辛みを効かせるのが自分流でとても美味しくいただける。合わせる麺は、極細のストレート麺で博多のラーメンらしい特徴も持ち合わせていて、あっさりとしたスープにもよく馴染んで相性抜群。薄切りながら大きめのやわらかなチャーシューと、おでんの玉子のようにしっかりと煮込まれた煮卵が美味しくて、実はこれを毎回食べるのがいつも楽しみの一つになっている。