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アルゼンチン人コーチが語る「3得点しても、4失点。今季のコンサドーレ札幌は元気がありませんね」

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
コンサドーレ札幌を牽引するチャナティップ(写真:森田直樹/アフロスポーツ)

 実兄のピチは、あのディエゴ・マラドーナと共にワールドユース東京大会(1979年)で世界一となった右ウイング。息子は、栃木SC所属のエスクデロ競飛王。

 自身は、元アルゼンチンユース代表&ビーチサッカーアルゼンチン代表であるセルヒオ・エスクデロ。

 昨年末から、川越市のフットサル場で自らスクールを始め、この程、埼玉県のジュニアユース、トリコロールFCのコーチとなった彼が、コンサドーレ札幌について語った。

撮影:著者
撮影:著者

 昨年のYBCルヴァンカップで、コンサドーレ札幌は素晴らしい戦いをしました。決勝はPKで敗れたものの、これは強くなるな、と感じたものです。https://news.yahoo.co.jp/byline/soichihayashisr/20191028-00148582/

 リーグも10位で終え、今シーズンは飛躍すると信じていました。

 でも、16節が終わって3勝8敗5分の15位と元気がありませんね。13日の浦和レッズ戦も勝てるゲームでした。0-2でリードされていたのに、3-2と逆転し、また3-4にひっくり返されてしまった。

 

 大黒柱であるチャナティップは、相変わらずいいパフォーマンスを見せています。スタメンで起用されたルーカス・フェルナンデス、2得点したジェイも効果的でした。途中出場のアンデルソン・ロペス、ドウグラス・オリヴェイラも悪くなかった。鈴木武蔵が抜けたものの、攻撃陣はいいですよ。

 コンサドーレの問題はディフェンス陣です。ミスが多過ぎます。連係も出来ていません。簡単に裏を取られたり、ボールを失うシーンが目に付きます。

 僕が期待するMFの背番号8、深井一希が9月に入ってからスタメンじゃなくなり、レッズ戦ではベンチ外でした。コンディションを崩しているのでしょうか。昨季のルヴァンカップ決勝で見せた状態の深井がいれば、レッズ戦で勝ち点3を奪えたんじゃないかな。

 8月5日のルヴァンカップ2節以来、勝利が無い。リーグに至っては7節以降、白星が無い。補強するなら、後ろの選手が必要でしたね。強い外国人DFを獲れば良かったように思います。

 明日、16日のサガン鳥栖戦では、守備面の改善を見せてほしいですね。

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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