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日本代表、ブリティッシュ&アイリッシュライオンズと戦える? 敵軍指揮官語る。【ラグビー旬な一問一答】

向風見也ラグビーライター
ワールドカップのアイルランド代表戦に勝利した日本代表(写真:森田直樹/アフロスポーツ)

 ラグビーの英国連合軍、ブリティッシュ&アイリッシュライオンズが、次回のツアーで日本代表との対戦を検討していると2月15日、わかった。指揮官のウォーレン・ガットランドが明かした。

 

 イングランド、ウェールズ、スコットランド、アイルランドの名選手が集まるブリティッシュ&アイリッシュライオンズは、4年に1度、南半球でツアーを実施。2021年には南アフリカ代表と対戦予定だが、海外で日本代表などとのウォームアップマッチが企画されていると報じられた。

 元ウェールズ代表ヘッドコーチでもあるガットランドはこの日、東京・秩父宮ラグビー場でニュージーランドのチーフスを率いて日本のサンウルブズを43―17で下している。

 以下、共同会見時の一問一答の一部(編集箇所あり)。

――今日の感想は。

「きょうはタフなゲームでした。サンウルブズの働きにはインプレッションを受けた。我々も試合中に修正を強いられた。ただ、ボーナスポイント(相手と3トライさ以上をつけての勝利)も得られ、選手個々の働きにも満足しています」

――ブリティッシュ&アイリッシュライオンズのツアーについて、知っているところは。

「南アフリカ遠征の前にウォームアップマッチをする予定で、それがロンドンなのか、エディンバラなのか、ウェールズなのか、そのあたり。相手にはバーバリアンズ(数名の役員が選んだ世界一流選手による伝統的なクラブ)、マオリ・オールブラックス、そして日本が提案されています。私がわかるのは、そこまでです。実際に試合があるまで15~16か月あります。2021年6月末の試合の前に、日本代表が入るかもしれない、ということです」

 もし実現すれば、昨年のワールドカップ日本大会で初の8強入りした日本代表のさらなるステップアップにつながる。ちなみに会見中は、このような質問も飛んだ。

――日本のサンウルブズはスーパーラグビーから今季限りで除外されます。国内クラブリーグとテストマッチ(代表戦)との間のレベルのギャップを埋めるのに、スーパーラグビーやハイネケンカップ(欧州クラブのナンバーワンを決める戦い)はどんな効果があるか。

「ニュージーランドで言えば地域代表から代表選手となるまでのパスウェイの間で非常に大事なものになりますし、私が若手選手と話すときに言うのは『スーパーラグビーに初めて出ると、これだけ速い、これだけ強いというものが理解できる』。これは、コーチがいくら教えても教えきれないもの。肌で経験してもらうしかないので。これが準決勝、決勝に進むと最高峰の試合にあたるテストマッチに近いような状況となります」

ラグビーライター

1982年、富山県生まれ。成城大学文芸学部芸術学科卒。2006年に独立し、おもにラグビーのリポートやコラムを「ラグビーマガジン」「ラグビーリパブリック」「FRIDAY DIGITAL」などに寄稿。ラグビー技術本の構成やトークイベントの企画・司会もおこなう。著書に『ジャパンのために 日本ラグビー9人の肖像』(論創社)『サンウルブズの挑戦 スーパーラグビー――闘う狼たちの記録』(双葉社)。共著に『ラグビー・エクスプレス イングランド経由日本行き』(双葉社)など。

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