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テントを張る時には要注意!【フリーサイト】設営に適さない危険・不快な場所の見極め方

たびんちゅや節約キャンプ旅研究家

キャンプ場ではテントを張る場所のことをテントサイトと呼びます。

テントサイトには、あらかじめ利用できる場所が区切られている「区画サイト」と広い敷地内なら何処にテントを張っても良い「フリーサイト」があります。

区画サイトの場合は場所の選択肢が限られますが、広いフリーサイトの場合はどこにテントを張ろうかと迷う事がありますよね。

そこで、この記事ではフリーサイトで過ごしやすいテントの設置場所の選び方について紹介します。

安全な場所について

フリーサイトだからと言って何処にテントを張っても良いという訳ではありません。

キャンプ場の管理者が設営禁止としている場所にテントを張るのはNGです。

また、極端に他人のテントに近い場所も隣人トラブルになる可能性があるので避けた方が良いでしょう。

なお、以下に挙げた場所でも危険な目に遭う可能性があるので、なるべくテントの設営は避けた方が良いです。

潮が満ちると波を被る恐れのある海岸
地崩れが起こりそうな崖の上
落石や地すべりの可能性のある崖の下
毒蛇の存在に気付きにくい茂みの中
増水の可能性のある河川敷や中州
ダムが放流すると危険な川岸
落下物の危険がある橋の下周辺
落雷の危険のある大きな木の近く
強風や積雪で木の枝が落ちてくる場所
突風が直撃する風除けの無い場所
雨が降ると水没する凹地

日当たりについて

テントを張る際に日当たりも重要なポイントになります。

夕方に日陰になっている場所にテントを張ると、朝にはその場所が日向になります。

夏場に日陰になる涼しい場所にテントを張ったら、翌日は早朝から太陽の陽に照らされてテントの中がサウナ状態で汗だくになった…という事もあります。

逆に朝早くにキャンプ場を出発したい時は、東向きに開けた場所にテント設営すればテントやタープの結露が早く乾いて撤収作業がスムーズになります。

また、のんびりと連泊して朝寝したい時は、西向きに開けた場所にテントを張ると良いでしょう。

風について

涼しい風に吹かれてテントの中から自然の風景を眺めていると気持ちが良いですよね。

しかし、自然の風はいつ強風に変わるか分かりません

特に海沿いのフリーサイトは数時間で気候が一変することが多いので注意が必要です。

以前、海沿いの見晴らしが良い場所にテントとタープを張って、キャンプ場の近くへ買い出しに行って帰ってきたら、強風でタープが吹っ飛んでテントもポールが折れてしまっていたことがありました。

なるべく、背後に防風林や風除けになる草木が生えている場所がおススメです。

駐車場からの距離について

テントサイトから駐車場が近いとキャンプ道具の持ち運びが楽なので便利です。

しかし、それは他の人も考える事。

駐車場から近い場所のフリーサイトは多くのテントで混み合います。

テントサイトに一番乗りして駐車場の近くにテントを張ってくつろいでいたら、次々と自分のテントの周囲に他のテントが立ち並んでしまった、というのも良くあることです。

駐車場の近くは、自動車のドアの開け閉めする音やエンジン音、カーステレオの音楽も良く聞こえるので騒々しいです。

静かにキャンプを楽しみたいのなら、なるべく駐車場から遠い場所や急な階段を登らないと行けない場所を確保した方が良いでしょう。

地面について

テントを張る地面についても要チェックです。

まず、地面の汚れに注意します。

よくあるのが、地面に落ちている炭や灰に気付かずにテントを張って、テントの底が真っ黒に汚れてしまうこと。

また、アザミやバラなどのトゲのある植物の存在に気付かずにテントを張ってしまい、テントの底に穴を空けてしまうこと。

夜間のテント設営は見過ごしがちなので注意した方が良いですね。

あと、テントを張る場所の地面が周囲より低くなっていると雨が降った時に水没する可能性があります。また、周囲より低くなくても水捌けの悪い場所もベチョベチョで最悪です。

雨が降る気配のある時は、周囲より地面が高い場所にテントを設営すると良いです。

あと、斜面になっている場所も眠りにくいので避けた方が良いです。

大抵、朝にはマットから滑り落ちてしまいますからね。

最後に

フリーサイトは早い者勝ちなので、午前中にチェックインすると良いでしょう。

夜景が見えるフリーサイトもおススメです。

節約キャンプ旅研究家

お金を掛けずにキャンプや車中泊をしながら野宿旅を楽しむ方法や旅のトラブル対策などを紹介しています。 他にも自作のキャンプ道具やキャンプ・車中泊の裏技なども発信しています。

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