ノート(96) 厚労省虚偽証明書事件を立件するに至った客観的な流れについて
~整理編(6)
勾留42日目(続)
虚偽証明書の存在を察知
この日は、最高検による検証活動の一環として、引き続き中村検事に捜査や公判をめぐる問題を語った。前提として、厚労省虚偽証明書事件を立件するに至った客観的な流れについて、改めて振り返ってみたい。
そもそも郵便法違反事件は、ある広告代理店に対する脱税事件を端緒として捜査を進めたものだった。1通8円で郵送できる心身障害者用の低料第三種郵便物制度を悪用し、大量のダイレクトメールを不正に取り扱い、多額の収益を得ていたにもかかわらず、これを隠して脱税していたという事件だったからだ。
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