東京のなごり雪と沖縄の二月風廻り(ニンガチカジマーイ)
【なごり雪と二月風廻り(ニンガチカジマーイ)】
3月は春の訪れとともに強い寒の戻りによって東京で雪を降らせることがあります。
ちょうど同じ頃(旧暦の二月の頃)沖縄で天気が急変し、風の廻り(変化)が早くなって突然海が荒れる現象があり、昔から漁師に恐れられています。
東京のなごり雪と沖縄の二月風廻り(ニンガチカジマーイ)の関係を調べていくと興味深い共通点がありました。
【東京の雪は沖縄生まれ?】
21日(水)の春分の日は関東の南海上に低気圧が進む見込みです。19日に沖縄付近で発生する低気圧が進む予想となっています。
沖縄の二月風廻り(ニンガチカジマーイ)が2日後に東京でなごり雪に変わる?
21日(水)春分の日の朝は関東の平野部でも雪の舞う可能性が出てきました。
【要因は南のジェット気流】
東京の最後の雪、終雪日の平年は3月11日頃です。沖縄の二月風廻り(ニンガチカジマーイ)の特異日は3月21日頃です。
どちらも3月中旬頃となっています。
過去10年の東京終雪日は沖縄の二月風廻り(ニンガチカジマーイ)と対応していることがわかりました。
《東京の終雪日》
2017年2月24日(旧暦1月28日)
2016年3月1日(旧暦1月23日)
2015年4月8日(旧暦2月20日)
2014年3月7日(旧暦2月7日)
2013年2月19日(旧暦1月10日)
2012年3月10日(旧暦1月25日)
2011年3月7日(旧暦2月3日)
2010年4月17日(旧暦3月4日)
2009年3月26日(旧暦2月30日)
2008年2月10日(旧暦1月4日)
2017年は日本海生まれの低気圧でしたが、その他の年は全て沖縄付近にある低気圧、沖縄の二月風廻り(ニンガチカジマーイ)から関東の南海上に進んだ低気圧でした。この2つは南のジェット気流に対応した低気圧であると考えられます。終雪が早い年の旧暦は1月でその年は季節の進みが早くなっていました。
東京の終雪日や3月の降雪日を考える場合、2日前に沖縄付近で低気圧が発生するかどうか注目するといいかもしれません。
東京の最後の雪は冬の終わりではなく、気圧配置から見ると春の訪れ、春の始まりといえそうです。
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二月風廻り(ニンガチカジマーイ)のあとは東京で雪?2017年3月の記事