かつて大谷翔平にラブコールを送った人気者の「バナナマン」が、巡り巡ってドジャースでチームメイトに
2017年のオフ、キーケー・ヘルナンデスは、こうツイートした。
「親愛なるショウヘイ・オオタニ。君が入団してくれたら、僕は喜んでポジションを移るよ! あと、そうしてほしければ、ブルペンで君の球を受けるから!」
「おおっと、それと伝えておきたいんだけど……ユー、ケンタと僕はBFFなんだ! 言っておくね、君が知りたいかもしれないから! 真心を込めて、キーケー(スマイルの絵文字)」
このツイートは、大谷翔平がロサンゼルス・エンジェルスに入団する前のことだ。当時、キーケーは、ドジャースに在籍していた。ユーはダルビッシュ有、ケンタは前田健太、BFFはベスト・フレンズ・フォーエバーの略だ。
メジャーリーグ2年目の2015年から7年目の2020年まで、キーケーは、ドジャースでプレーした。2020年のオフにFAになり、ボストン・レッドソックスに入団。昨夏のトレードで、レッドソックスからドジャースへ戻った。今オフ、再びFA市場に出たキーケーは、2月26日にドジャースと再契約を交わした。ラブコールから6年以上を経て、ようやく、大谷とチームメイトになる。
キーケーは、バッテリーを除く、内野4ポジションと外野3ポジションを守る。2018年には、1度だけ、マウンドにも上がった。また、2018年と2021年は、20本以上のホームランを打っている。現在の年齢は32歳だ。
ツイートからも窺えるとおり、キーケーは、そのキャラクターも、ファンに愛されてきた。その人気に火を点けたのは、ドジャースの編成責任者、アンドルー・フリードマンかもしれない。
2015年の夏、延長戦に入った試合中、フリードマンは、バナナのかぶりものを着て、ダグアウトに座るよう、故障者リストに入っていたキーケーに指示した。それに対し、キーケーは、言われたとおりにした。