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カーショウとダルビッシュが投げ合うのは3度目。ドジャースでダルビッシュをよく打っているのは…

宇根夏樹ベースボール・ライター
クレイトン・カーショウ(左)とダルビッシュ有 AUGUST 11, 2017(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ロサンゼルス・ドジャースとサンディエゴ・パドレスは、ディビジョン・シリーズで対戦している。10月11日の第1戦は、ドジャースが5対3でパドレスを下した。10月12日の第2戦は、かつてのチームメイト、クレイトン・カーショウダルビッシュ有が投げ合う。

 カーショウは、ドジャース一筋に過ごしてきた。ダルビッシュは、2017年の夏にテキサス・レンジャーズからドジャースへ。そのオフにFAとなり、シカゴ・カブスと6年1億2600万ドル(2018~23年)の契約を交わした。2017年のワールドシリーズ第7戦は、先発したダルビッシュが2回途中で降板し、ブランドン・モローを挟み、カーショウが4イニングを投げた。

 2人がチームメイトとして同じ試合に登板したのは、この1度きりだ。一方、それぞれのチームの先発投手として同じ試合のマウンドに上がったことは、過去に2度ある。昨年の4月17日と23日に、ペトコ・パークとドジャー・スタジアムで立て続けに投げ合った。3度目となる、ディビジョン・シリーズ第3戦の舞台は、ドジャー・スタジアムだ。

 最初の投げ合いは、カーショウが6イニングで無失点、ダルビッシュは7イニングで1失点(自責点1)。試合は2対0でドジャースが勝ち、2人の先発投手には白星と黒星がついた。ちなみに、ダルビッシュの失点は、カーショウが挙げた打点だ。5回表、2死満塁の場面で四球を選んだ。

 2度目は、7イニングずつを投げ、カーショウが3失点(自責点3)、ダルビッシュは1失点(自責点1)。パドレスが6対1で勝利を収め、1度目とは逆に、カーショウが負け投手、ダルビッシュは勝ち投手となった。こちらも、8回裏が終わった時点では、3対1のロー・スコア・ゲームだった。カーショウの被本塁打3本は、1本目がウィル・マイヤーズ、2本目と3本目はフェルナンド・タティースJr.に打たれた。

 3度目の投げ合いとなる試合で、カーショウ(とダルビッシュ)は打席には立たず、タティースJr.はロースターに入っていない。その理由は、8月に「タティースJr.の「出場停止80試合」は、今シーズンの48試合と、来シーズンは10試合の可能性も!?」で書いた。

 ダルビッシュは、ドジャースに対して通算10試合で投げ、防御率2.47(3勝5敗)を記録している。今シーズンの4登板は防御率2.52(1勝2敗)。それぞれ、6イニング無失点、6イニング5失点(自責点5)、6イニング2失点(自責点2)、7イニング無失点だ。また、ドジャース時代を含め、ドジャー・スタジアムの通算10登板(レギュラーシーズンのみ)は防御率3.49(3勝5敗)。今シーズンの3登板は防御率3.32(1勝2敗)だ。

 なお、ドジャースのロースターに入っている野手13人中、ルーキーのミゲル・バーガスを除く12人は、ダルビッシュと対戦したことがある。そのうち、フレディ・フリーマントレイ・ターナーは、ダルビッシュをよく打っている。フリーマンは、通算22打数7安打(打率.318)、2本塁打と1二塁打。T.ターナーは、17打数6安打(打率.353)、1本塁打と2二塁打だ。あとの10人は打率.200以下。なかでも、クリス・テイラージョーイ・ギャロは、10打数0安打と7打数0安打に封じられている。

 ただ、ダルビッシュからのホームランは、7人が記録している。いずれもここ2シーズンで、昨シーズンは、ムーキー・ベッツ、ワシントン・ナショナルズのT.ターナー、アトランタ・ブレーブスのフリーマン、オースティン・バーンズが各1本。今シーズンは、フリーマン、ウィル・スミスジャスティン・ターナーコディ・ベリンジャーが1本ずつだ。今シーズンの7月2日は、1回裏に3本塁打。フリーマンとスミスの2者連続に、1人挟んでJ.ターナーも続いた。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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