【札幌市中央区&北区】超定番駅弁「ひぐまの笹寿司」は大満足の美味しさ!(2023駅弁シリーズその3)
今日は、ツアー仕事で札幌から東京への移動日です。ほぼ通勤です。
最近はタクシー配車アプリも便利になりました。というわけでいつも通りギリギリにタクシーを呼んで札駅に着き、何を思ったか今日は西口に入りました。さあ「えきねっと」でいつも通りタクシーの中でUシートを予約したし、ホームへ一直線!
。。。のはずが急ぎ足で狭くなっていた視界の左端に、何か飛び込んできました。
ふと振り向くと、そこには駅弁スタンドが。
まだ時間は数分あるな。何か買いたいな。。。
でも前のおじさんが、結構悩んでいる。ああ、早くしてくれと横から覗き込んだら、「司」という文字が見えた。
「ひぐまの笹寿司」発見!!!
以前クラブツーリズムの英語添乗員をやっていた時、日帰りツアーのランチといえば、サンドリアのサンドイッチか、このひぐまの笹寿司。それを是非是非まっとうな駅弁として買ってみたかったのです。というのも、結構日本の添乗員の世界は悲しく、添乗員向けのお昼がなかったりします。そもそもこっちは喋りっぱなしですし、食べている時間もなかなかない(インバウンドが多くなるとバスガイドさんはいないので、添乗員はガイドもしなくてはならない)。
これを心ゆくまで、食べてみたかった!
前の記事で、次にエアポートに乗る時はまた駅のそばスタンドを食べる、という前言は撤回してしまいました。
懐かしいなあ。
いや、違う、こんなに立派でなかったぞ。アップデートしたのでしょうか笑
どうやら私は「ひぐまの贅沢おにぎり」と勘違いしたようです。ですよね。ツアーでそんな豪華なものは出ませんよねえ。でもこの勘違いを肯定します。運命の出会いのためと割り切ります。
車内セッティング開始。
食べる準備の開始です。
早速エアポートに乗り込んで食べますが、前にも書いた通りUシートは混みがち。新札でお隣が埋まるかも知れません。この辺りはまさにロシアンルーレット!埋まってしまえば、お弁当をだだっぴろげて食べるのは、まさにヒンシュクもの。
というわけで、まずは車内座席のセッティングをしなくてはなりません。自分の座席の範囲に全てを収める。かばん、ジャケット。そしてお弁当。そして動作もその範囲で行わなくてはなりません。
そして前回の車内でサンドイッチを食べる要領と同様に、さっと開けてパッと新札まで食べ切る完全犯罪。。。のはずが包装が立派すぎて無理だ。さすが1,100円(税込)!
まず冷静に考えよう。きっちり丁寧に仕上げられた梱包を丁寧に開けよう。
しかし箱から取り出すと、
さらに中箱だ!
これはきれい!
と見惚れている場合ではない。新札で隣が埋まったらどうする!
というわけで、急いでこれも開けると、
お、更になんと麗しい個装たち!
二重の笹に、さらに中身を示すシールまで。にしんがなぜか鮭親子、と別なアイテムになっているのはご愛嬌。(2022年の一時販売休止以前はそうだったのかな?)しかし箱にはきちんと印字されているので、もとよりニシンと思っていたので大丈夫。いやむしろそのニシンが楽しみで買ったのだ。ニシンでいてくれてよかった。
笹、良い香りがする。濃厚な抹茶のような香り。
とこの時点で既に白石駅付近!
新札までの完食は、この笹寿司に限ってはとうに諦めました。サンドイッチはセロファン1枚剥がしてペロリと食べられる。しかしこちらは箱に中箱に、笹が2枚!
しかしカロリーはたった421kcal。サンドイッチ2個より少し軽いくらい。
とりあえず新札に着くまでに、写真撮影用に開封して並べようと方針転換。
見た目が素晴らしい!
なんとか新札到着までに準備、そして全体写真まで慌てて完了です!そして誰も隣に来ませんでした。
あ、スペースの関係でタコが入っていません。入れようとしたのですが、テーブルから転がり落ちそうで諦めました。
写真も撮影したので、安心して食事を始めます。
まずは、サケ。
まさに北海道定番の昔ながらの押し寿司。酢飯が効いてるのが嬉しい!押し寿司はこうでなくては。サケとカニで構成されている伝統的な石狩鮨を思い出します。それを洗練させた感じです。やはりここはサーモンでなくてサケですね。
ちなみにスーパーなどでサーモンと言われるものは同じ鮭科のニジマスを蓄養したものというのはご存知ですか?厳密に言うとサーモンやトラウトサーモンという魚がいるわけではありません笑 ニジマス(レインボートラウト)の改良版であるドナルドソントラウトであることも多いです。そういえば昔、石狩川でアトランティックサーモンを養殖しようという試みはどこへ行ったのか。。。
サーモンはグリルなどには良いでしょうが、刺身や寿司には私には脂がきつい。。。ちなみに私は、マグロも赤身と漬けしか食べません。
というわけでサケと酢飯の小慣れた味、落ち着きます。シャキッとして旅の始まりに良い。
次にタコ。
これも快適で、酢飯の上にほのかに甘いタコの風味が良く混ざり合い、ふんわり鼻腔に抜けるのが良いですね。個人的には淡白なタコは、タコしゃぶにするよりもこうしてマリネや刺身で食べる方が好きです!
そして、ニシン。
これを待っていた!おお!なるほどバッテラ形式です!これは納得できる。ニシンの酢漬けは世界共通の味覚ですね。それを和式に落とし込みましたか。ネタの酢とシャリの酢がバッチリマッチ。一体化した、なんだかとても豊かな風味のお漬物のように食べられます。
白板昆布が旨みを足してくれます。これはうまい!
さて、ズワイ。
これもほぼ懐かしい石狩鮨と同じ味か?と思いきや、中にとびっこが入っていて、これが意外と効く。カニと混ざりとても豊かな後味。余韻の長さはこの中ではトップでした。カニ自体も丁寧に仕上がって、グッとくる旨味を感じます。
最後に、ホタテ。
これは個性的です!練りウニが塗ってあり、旨みがとても強いものに!ホタテ自体の食感もとても良く、旨みも炙る事により強くなり、そしてあえての練りウニトッピングは更に印象的でした。一番パンチがありますね。
まとめ。
というわけでとても満足な駅弁でした。コンパクトで食べやすい。腹持ちも良い。でもウェットタオルは必ずあった方が良いです。
千歳駅までに完食しました。
最後にちょっと、後悔。
ただ、コーヒーとペアリングしたのは失敗だった。海鮮や酢飯とコーヒーは、なんの出会う必然性もなかった。合わなくもないけど、すれ違いの人生という感じ!酢飯の効いたお寿司とのペアリングは、おとなしく水かお茶にしましょう!
駅弁や旅のお供の食べ物、駅中の食べ物調査は、継続的に続けます。
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