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「がんばれ」がNGワード、逆効果になるとき:子供や生徒や部下の心を押しつぶすとき

碓井真史社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC
イラストはイメージ:応援はよいことだけれど(提供:イメージマート)

■「がんばれ」はNGワード?

応援は、する側もされる側も元気になるものです。心理学の研究でも、応援によってパフォーマンスが上がることは実証されています。

マラソンの選手なども、辛いのは声援のない場所での走りだと言っています。

アーティスティックスイミング(シンクロナイズドスイミング)の選手で、ソウルオリンピック銅メダリストの小谷実可子さんは、水上にジャンプするとき、観客席からの声援が自分の身体を持ち上げてくれるような気がすると語っていました。

応援、声援はすばらしい。その声援の代表が、「がんばれ!」です。

ところが、令和の今。「がんばれ」はNGワードと呼ばれることがあります。相手に言ってはいけない禁句とさえされるときがあります。

たとえば、被災地ボランティアに配られるマニュアルのNGワードに「がんばってください」があるほどです。

でも、もちろん、がんばれと絶対に言ってはいけないわけではありません。がんばれと言ってはいけない時があるのです。

どんなとき、どんな相手に言ってはいけないのか。それを理解して、子供や生徒や部下に対するあなたの応援の気持ちが、逆効果にならないように、考えましょう。

■「がんばれ!」とは

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社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC

1959年東京墨田区下町生まれ。幼稚園中退。日本大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(心理学)。精神科救急受付等を経て、新潟青陵大学大学院臨床心理学研究科教授。新潟市スクールカウンセラー。好物はもんじゃ。専門は社会心理学。テレビ出演:「視点論点」「あさイチ」「めざまし8」「サンデーモーニング」「ミヤネ屋」「NEWS ZERO」「ホンマでっか!?TV」「チコちゃんに叱られる!」など。著書:『あなたが死んだら私は悲しい:心理学者からのいのちのメッセージ』『誰でもいいから殺したかった:追い詰められた青少年の心理』『ふつうの家庭から生まれる犯罪者』等。監修:『よくわかる人間関係の心理学』等。

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