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嫉妬深いと言われている【フレネミーとは何か?】 8つの特徴を心理カウンセラーが解説します。

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

今日は、「フレネミーとは何か?」というテーマでお話いたします。
フレネミーとは、フレンド(友)とエネミー(敵)という言葉で作られた造語で、「友を装う敵」という意味です。

フレネミーは、嫉妬心が強いことが多いです。
人の幸せが羨ましくて仕方がない。それで、友だちなのに、友だちの成功を陰で悪く言ったりします。もしくは、友だちが成功しそうになると、その友だちの足を引っ張ったりします。

嫉妬心は、悪いとばかりは言えず、時にそれが向上心となって、嫉妬心を持っている人を高みに持っていってくれるのですが、フレネミーは、哀しきかな、自分を向上させるエネルギーを、人を陥(おとしい)れる方向に使ってしまうのです。

キャラ診断(生まれつき性格診断)で言えば、長男タイプ(エニアグラムで言うところのタイプ7)の人が、嫉妬深いフレネミーになりやすいです。彼らは、生まれつき、人から脚光を浴びるのが好きで、精神状態が悪くなると、妬み嫉み(ねたみ、そねみ)の気持が大きくなってしまうからです。

生まれつき性格に良い悪いはなく、よって、「長男タイプは性格が悪い」ということはないのですが、「長男タイプは、精神状態が後退すると、嫉妬深いフレネミーになりやすい」ということは、言えそうです。

いっぽう、人口比率で言えば1番人数の多いお母さんタイプ(エニアグラムで言うところのタイプ2)ですが、お母さんタイプもフレネミーになることはありますが、嫉妬深いという方向には向かいません。お母さんタイプがフレネミーになった場合は、友だちを自分の子分のように使ったり、命令したりするという感じでしょうか…。

フレネミーから嫉妬されると攻撃を食らうことが多いです。よってフレネミーの前では、極力、自慢めいた話をしないように気をつけましょう。

フレネミーの8つの特徴

フレネミーには、次の8つの特徴があります。
1.友だちだからと言って、無理難題の用事を言いつけてくる。
2.友だちの振りをして状況を聞き出し、陰であなたの悪口を言っている。
3.他人の不幸話が好き。
4.自分の話ばかりをして、人の話を聴こうとしない。
5.直ぐに張り合う。マウンティングしてくる。
6.自分の思い通りに事が運ばないと直ぐに不機嫌になる。
7.人間関係を損得だけで考え、自分にとって得な人としかつきあおうとしない。
8.平気で噓をつく。裏切る。人を利用する。
以上です。

要するに、フレネミーは、「利用できるものは、何でも利用してやろう」という考えの持ち主です。友だちのフリをして近付き、その友だちから、取れるものは、取れるだけ搾取してやろうとする人のことです。

フレネミーとつきあっていてもいいことはないです。実害が生じるだけです。よって、自分の隣人がフレネミーかもしれない場合は、お早めに縁を切ることを、私はお勧めしたいと思います。

というわけで、今日は「フレネミーと何か?」というテーマで、お話しさせていただきました。

今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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