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藤井聡太二冠(18)竜王ランキング戦5期連続優勝なるか? 2組1回戦では阿久津主税八段(38)と対戦

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 11月16日。第34期竜王ランキング戦、1組から6組までのトーナメント表が発表されました。詳細は公式ページをご覧ください。

 注目の藤井聡太二冠(18歳)は2組の所属です。藤井二冠は6組、5組、4組、3組と、4期連続で優勝という空前の記録を打ち立てています。

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 2組の定員は16人。第34期は橋本崇載八段が休場のため、15人参加となります。

 藤井二冠の初戦の相手は阿久津主税八段(38歳)。1組には6期、順位戦A級には2期在籍していた強豪です。

 両者は2019年4月、銀河戦で対戦。棋譜は公式ページで公開されています。

 オールラウンダーの阿久津八段は後手番で「阪田流向かい飛車」を採用。藤井二冠は中盤でペースをにぎってリードを保ちます。最後は阿久津八段の反撃をしのぎ、鮮やかに阿久津玉を即詰みに討ち取りました。

 藤井二冠-阿久津八段戦の勝者はシードされている広瀬章人八段と対戦します。

 トーナメント表の反対側には渡辺明名人(36歳)の名が大きく映ります。竜王位通算11期、初代永世竜王の渡辺名人。そして前竜王の広瀬八段であっても、1組で2連敗を喫すると即2組に降級してしまうという厳しさがあります。

 渡辺名人と対戦するのは杉本昌隆八段(52歳)。杉本八段は藤井二冠の師匠で、前期3組で決勝、師弟戦を戦ったのは記憶に新しいところです。渡辺名人と杉本八段の過去の対戦成績は渡辺3勝、杉本3勝と拮抗しています。

 そうそうたる実力者が名を連ねる2組。本戦に出場できるのはランキング戦決勝まで勝ち上がった2人です。

 第33期竜王戦は現在、七番勝負が進行中です。

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 豊島将之竜王(30歳)が防衛を果たすか。それとも羽生善治九段(50歳)が竜王復位、タイトル通算100期を達成するか。羽生九段の体調不調により延期されていた第4局は、26日・27日におこなわれることが発表されています。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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