金田が5回無失点!伊藤隼の2安打2打点などで連敗ストップ《8/26 阪神ファーム》
強烈な日差しが照りつける阪神鳴尾浜球場で、きのう26日はウエスタン・広島戦が行われました。赤いユニホームは久々だなあと思ったら、広島とは7月末に丸亀で2連戦があって以来ですね。それから1ヶ月経ったというのに衰えない暑さ…どうなっているんでしょう?とはいえ蝉しぐれがなくなったこと、高く感じる空や雲の様子などで少しずつ、ほんの少しずつ秋の気配もうかがえますね。相変わらず汗だくですけど(笑)
さて試合は阪神が4連打で鮮やかに3点を先取し、さらに相手エラー絡みで2点を追加!終盤に今度はこちらのエラーなどで3失点、9回に1点差まで詰め寄られながら逃げ切って連敗を5でストップしました。そう、5連敗していたんですよ。オリックスに3タテを食らい、中日に2敗と雨天中止。よって先週18日のソフトバンク戦(鳴尾浜)以来の勝ちでした。先発・金田投手が今季自身最長の5イニングを投げ、4安打無失点で3勝目を挙げています。
《ウエスタン公式戦》8月26日
阪神-広島 20回戦 (鳴尾浜)
広島 000 000 301 = 4
阪神 030 020 00X = 5
◆バッテリー
【阪神】○金田(3勝1敗)-山本-榎田-高宮-桑原-S鶴(1勝1敗1S) / 小宮山-清水(7回~)
【広島】●高橋樹(1勝2敗)(6回)-小野(1回)-デラバー(1回) / 中村亘
◆三塁打 土生
◆二塁打 プライディ
◆打撃 (打-安-点/振-球/盗/失) 打率
1]右:伊藤隼 (4-2-2 / 0-0 / 0 / 0) .286
2]左:俊介 (4-1-0 / 1-0 / 0 / 0) .244
3]三:陽川 (4-1-0 / 1-0 / 0 / 0) .286
4]中:横田 (4-1-0 / 1-0 / 0 / 0) .289
5]一:新井 (3-0-0 / 1-1 / 0 / 0) .300
6]指:梅野 (2-0-1 / 1-0 / 0 / 0) .214
〃打指:西田 (1-0-0 / 1-0 / 0 / 0) .223
7]二:森越 (2-1-0 / 0-1 / 0 / 1) .222
〃打二:荒木 (0-0-0 / 0-1 / 0 / 0) .261
8]捕:小宮山 (3-2-0 / 0-0 / 0 / 0) .244
〃捕:清水 (1-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .293
9]遊:植田 (3-1-1 / 0-0 / 0 / 0) .140
◆投手 (安-振-球/失-自/防御率) 最速キロ
金田 5回 58球 (4-3-0 / 0-0 / 3.21) 150
山本 1回 23球 (0-0-1 / 0-0 / 2.29) 138
榎田 0.1回 23球 (1-0-2 / 3-1 / 1.23) 142
高宮 0.2回 15球 (1-0-1 / 0-0 / 4.20) 138
桑原 1回 13球 (0-2-0 / 0-0 / 3.24) 146
鶴 1回 24球 (1-2-2 / 1-1 / 1.88) 146
試合経過
打線は2回2死から森越がショートの後ろに落ちる中前打、小宮山は左前打で一、二塁として植田が左前タイムリー!送球の間に進んで2死二、三塁となり、伊藤隼の中前タイムリーで2人を還して、この回3点を先取しました。5回には1死から俊介が左前打、陽川はサード・ルナのエラーで二、三塁。続く横田の打球も、ショート・桑原のホームへの送球エラーで俊介が生還、陽川は三塁へ進み、新井の四球で1死満塁。次の梅野が中犠飛を打ち上げて、この回2点を追加しリードを広げます。
一方、先発の金田は1回が三者凡退。2回に1死から5番・プライディの中前打(横田が飛び込むも捕れず)を許しますが、次の岩本を遊ゴロ併殺打、3人で片づけて無失点。ショート植田の好守備でした。3回は1死から桑原に左前打されただけ。4回は3番・下水流の左前打、プライディの中前打などで2死一、三塁と初めて三塁に走者を置いたものの、最後は岩本を見逃し三振!5回は2三振を奪って三者凡退と、スイスイ5回を投げました。
6回は山本が2死から四球が1つだけで無失点。7回は榎田と清水のバッテリーに代わって、いきなりプライディの右中間二塁打を浴び、代打・バティスタとメヒアに連続四球で無死満塁…。外国人選手に塁を埋められるという、ファームでもなかなか見ない光景です。続く8番・桑原の二ゴロを捕って併殺、というところで森越の送球を植田が捕れず2人(1点目は打点あり、2点目はエラーによるもの)を還します。メヒアは三塁へ進み、9番・中村亘の中犠飛でもう1点。
ここで投手が高宮に代わり、1番・野間の左前打や下水流への四球などで2死満塁としますが、最後は梵を遊ゴロに打ち取って追加点は与えていません。8回は桑原がビシッと三者凡退でした!
なお後半の打線は、6回に小宮山のショート内野安打、植田の犠打、伊藤隼の右前打で1死一、三塁と攻めるも、俊介が遊ゴロ併殺打。7回は小野の前に三者凡退、8回はデラバーから荒木が四球選んだだけで無得点。
5対3で迎えた9回は鶴が登板。1死から代打・土生に右中間への三塁打を浴び、野間に四球を与えて一、三塁。続く庄司へ、2球目の前に一塁を牽制するもボークの判定。土生が還って1点差となります。2死後、下水流は敬遠気味の四球で一、二塁としましたが、梵を二飛に打ち取って試合終了です。
リズムよく好投!金田
金田投手について掛布監督は「ストライク先行して、5回までのリズムが非常にいい。球数も少ないしね。投げ終わったあと、いい顔してたよ」と評価。そういう監督自身も笑顔です。「あとは、あのリズムで打たれることもあるってことかな。ボールの緩急だけでなく、投球間の緩急も必要。きょうは変化球がよく決まった。スライダー系のボールがね。2ボール1ストライクじゃなくて、1-2のケースが多かった。カウント負けしないで投げきったと思う。それで球数も少なかったんだろう」と言い、さらに続けました。
「でも、どこかで間を作っていかないと。中継ぎとは違う“先発の間”みたいなものを。先発ってのは投球を、ピッチングというものを覚える場所。金田にとってプラスになると思う」
久保投手コーチも「リズムがいいし、間延びした感じはないでしょう?動きもリズミカル。このまま進んでいってほしい」と話しています。「今の段階を続け、頭から球数を投げさせて、ゲームを作っていく。緩い球を投げることを覚えていって、バッターとの対戦をたくさんやって」。あくまでも“通過点”である先発起用ですが、もしかしたら1軍でそのチャンスがあるかもしれません。これをキープし、そしてレベルアップしていくことですね。
お待たせしました。金田投手本人のコメントです。「序盤はストライク先行して、そこはよかったんですけど、中盤はボールが増えてバッティングカウントにしてしまった。でも、そこで粘れたのはよかったですね」。これが3試合目の先発でした。「先発で回らせてもらって結果が出ているので。それだけでなく久保コーチと取り組んできたこともあるかなと」
それは?「最初、左前に重心を置いて、それから右へ移すというもの。今までは横に体がぶれていたので、力が分散してしまった。それを前に体重を載せるようにしたんです。感覚的に合っているかなと思います」。この動作や感覚は、先発や中継ぎに関係なく生かせるものでしょうね。なお、今後も継続していく先発登板に金田投手は「中継ぎとは違うポジション、勉強になります」と手応えを感じている様子でした。
8月は完ぺきな救援の桑原
桑原投手は8月になって9試合目の登板で、内容は“パーフェクト”!ヒットどころか四死球もなく、1イニングずつ(23日の中日戦のみ1/3回)をすべて三者凡退に切って取る素晴らしいものです。そのうち4日と25日、そしてきのう26日は2奪三振。オールスター休み明けから、安定感抜群のリリーフを見せてきました。
久保投手コーチは「いいですねえ。自信持って投げているから、いいところで使ってあげたい。あれだけコントロールが不安だったけど、ストライク先行してるでしょ?確実に右バッターに嫌がられているし、何か自信をつかんだと思いますよ」と絶賛しています。
本人に、その要因を尋ねたら「一日一日、必死なだけですよ」と、いつもと同じ穏やかな口調で笑う桑原投手。8月の好調ぶりにも「1ヶ月だけですよ」と苦笑い。でも久保コーチが、右バッターに嫌がられていると。「嫌がられているなってのはわかりますね。僕も長いことウエスタンで投げているので」。な、なるほど。その後ようやく「真っすぐでカウントを取れるから、スライダーで抑えている部分もあるかな」と“要因”が出てきた次第です。
とにもかくにも、抑え続ければ吉報は届くはず。これからもビシッとお願いします!
2回に殊勲打の植田、伊藤隼
21日に登録を抹消された伊藤隼選手が、2回の2点タイムリーを含む2安打。「(タイムリーは)いい流れが打たせてくれました。感じは悪くないです」。外野手の入れ替えも頻繁にあり「やるしかないです」とのこと。掛布監督は「隼太、さすがだな。形はできているから。今後も上位で使い続けますよ。悪くて落ちてきたわけじゃない。チーム事情だから。荒木もそう。気持ちを切らさずに、いい形でね」とコメントしています。
その伊藤隼選手の前、2回2死一、二塁で先制の左前タイムリーを放った植田選手は「ちょっと(バットの)先でしたね」と振り返り、前日に続くヒットに「初球からどんどん振りにいっているので、それがいいんですかね」と自己分析。この日は守備でもいい動きがあり、6回にはキッチリと犠打も決めました。1つ1つ、積み重ねる毎日ですね。
孝行娘に小豆畑パパぞっこん!
最後は、きのうの試合中に球団広報から“第一子誕生”の発表があった小豆畑選手です。「予定日は19日だったんですけど、ちょっと遅れて23日に生まれました。僕がちょうどナゴヤ遠征中で」。奥さんの実家がある愛知県内の病院で生まれたのは、2608グラムの女の子。しかも22時くらいだったそうで「立ち会えたんですよ~」と小豆畑選手。ちょうど名古屋にいて、しかも試合後の夜だったなんて、本当に親孝行なお嬢さん!
スマホで、その2日後に送られてきた写真を見せながら「可愛いでしょう」と、もうデレデレです。自分みたいな男性と結婚させたい?と聞いたら「それは嫌です。というか結婚させない!」と断言。気が早い(笑)。名前は考えていたけど「最終的には顔を見てから決めようと思って」まだ思案中、次の休日にまた会いに行って届けを出す予定だそうです。
チームメイトからは「あずきちゃんはどう?」とか「こまめちゃんもいいね」なんて無責任な提案があったみたいですよ。それを再度振ってみたものの、真顔で「まだ考えているんですよ」と“新米パパ”。冗談は通じませんね。『小豆畑あずきちゃん』って可愛いのに。あ、すみません。無責任に便乗してしまって…。締めに、パパの実感がわいてきた?と尋ねたら、しみじみした口調で答えました。
「今まで、いろんな人が『この子のために頑張ろうっていう気持ちになった』と言っていたけど、その気持ちは全然わからなかったんですよ。そんなことあるのかなあって。でも、わかりました!生まれてきて実感しました。この子のために一生懸命やらなあかんって思います」
2月の安芸キャンプで伊藤隼選手の親戚の赤ちゃんを抱っこしていた小豆畑選手。こわごわだけど、可愛くて仕方ないという感じでしたっけ。もう一度、写真を載せておきますね。これは小豆畑選手のお子さんじゃyないですよ、念のため。今度は、自分の娘を抱いたパパの笑顔を見たいなあ。本当におめでとうございます!新しい家族のために、また一層頑張ってください。