藤井二冠「少しでも上にいけるようにがんばりたい」斎藤四段「実力不足を痛感」棋王戦2回戦終了後コメント
藤井聡太二冠「(先手番で相掛かりの戦型を選び、23手目)▲9七角と出たあたりからちょっと見慣れない形になって。そのあとはずっと判断が難しいと思って指していました。途中駒得になって少し指せるかな、というふうに思ったんですけど。ただ、ちょっと最後まではっきり勝ちかどうかというのはわかってなかったです。棋王戦はこれまであまり上にいけていないので、厳しい戦いが続きますけど、少しでも上にいけるようにがんばりたいなと思います。(3回戦で対戦する)斎藤八段は一手一手丁寧に読みを入れられる印象がありますので、こちらもしっかり考えていい内容にできればと思います」
斎藤明日斗四段「(相掛かりで)▲9六歩で△1四歩の形はやってみたかった形だったんですけど。少し駒組が軽率で。早めに8筋の歩を切っておけば本譜のような筋はなかったので。そうですね、▲9七角を出られてから苦労の多い将棋になってしまいましたかね。(相手の選んだ)引き飛車をメインには研究できてなかったので。そのあたりでちょっと反省点かなと思います。(今期棋王戦は)予選からけっこう厳しい戦いが続いて。決勝で(宮田利男八段門下で兄弟子の)本田五段とやることになりまして。その一局はかなりいい内容の将棋が指せて。その勢いで本戦もいけたらな、とは思ってはいたんですけども。今回、実力不足を痛感した感じの内容となりました。来期はもっといい将棋を指せるようにがんばりたいと思います」