【葛飾区】青い羽が輝く準絶滅危惧種のチョウトンボが飛び交う!水元公園で珍しいチョウトンボに会える場所
豊かな水郷景観を誇る水元公園では、夏には多くの種類のトンボが飛び交います。とりわけ人気があるのは、光沢のある青紫色の羽が美しいチョウトンボ。東京都(区部)では準絶滅危惧種に指定されているこのトンボを、散策しながら見られる、園内のおすすめスポットをご紹介します!
1. ごんぱち池
水がきれいで水草の多い、開けた明るい池や沼を好むチョウトンボは、水元公園の南東部にあるいくつかの池で良く見られます。「アサザ」の都内唯一の自生地である「ごんぱち池」は、特に多くのチョウトンボがいる場所。こちらはアサザの開花期に合わせて、9月1日(日)まで一般公開されています。公開時間は9:00~10:00です。
チョウのようにひらひら飛ぶことから、この名が付いたチョウトンボが、黄色いアサザの花の上を飛ぶ姿はとても優雅です。アサザの花は昼前にはしぼんでしまうため、この池の公開時間はわずか1時間。限られた時間ではありますが、ぜひ足を運んでみてください。池のロープ柵で羽を休める姿が狙い目です。ギンヤンマやショウジョウトンボなども、ここによく姿を見せますよ。
2. 水辺のさとの「水生生物展示池」
園内の南東部には、水辺の植物や生物たちを保護する保全区の「水辺のさと」が広がっています。こちらの「水生生物展示池」は、多くの種類のトンボたちが見られる場所。6つの池が並ぶエリアは、現在ミソハギの花が水辺をピンク色に彩っています。
池の水面から突き出た棒や、水生植物の先を良く見ると、あちこちでチョウトンボが羽を休めています。チョウのように色が付いた羽は、光の当たり方で藍色から青紫色まで変化し、見飽きない美しさ。チョウトンボはものに止まっている時間が長く、観察がしやすいのも嬉しいポイントです。
なお、水辺のさとは自転車の乗り入れは禁止。開園時間は9:00~16:30、月曜日は休園日(月曜日が祝日の場合は火曜日)になっています。ご注意くださいね。
3. 水生植物園
広大な園内の北部には、大きな池を持つ「水生植物園」があります。現在、池の南東側では、ハスが大きな丸い葉を広げ、あちこちでピンク色の花を咲かせています。池の中央の小島には天を衝くようなメタセコイアの木々が立っており、ハスの花とメタセコイアの競演が見事。こちらの池でもチョウトンボが見られます。
チョウトンボがよく飛んでいるのは、長い木道が架かる池の南西側。こちらは水面が大きく開けており、ヨシなどの植物に止まる様子がしばしば見られます。木道のすぐそばにヨシが茂る場所では、至近距離で羽を休めるチョウトンボを見られるのが魅力。太陽の光を浴びて輝く羽が、宝石のようです。
ハスのつぼみの上でも、羽を休めるチョウトンボの姿がしばしば見られます。水元公園の夏らしい光景です。
なお、ハスの花が多く咲く池の南東側は、水面がアカウキクサでびっしりと覆われています。まるで地面のように見える場所もあるので要注意。木道を渡る際には、誤って池に落ちたり、持ち物を落としたりしないよう、気を付けて歩いてくださいね。
豊かな水辺環境が広がる水元公園は、珍しいチョウトンボに出会える絶好の場所です。夏休みの昆虫観察に、輝く青い羽のトンボを見に出かけるのはいかがでしょうか。目が釘付けになる美しさです!
名称: 都立水元公園
所在地: 東京都葛飾区水元公園
アクセス: JR金町駅から京成バス 戸ヶ崎操車場行き(金61)または西水元三丁目行き(金62)で「水元公園」下車、徒歩約7分/JR金町駅から「水元公園循環バス ファミリーシャトル」で「水元大橋・噴水広場」下車(土・日・祝のみ運行/運行期間3月1日~11月30日)
水元公園HP: https://www.tokyo-park.or.jp/park/mizumoto/
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