あと1勝で昇級決定の藤井聡太二冠(18)2月9日、B級2組10回戦で窪田義行七段(48)と対戦
2月9日。東西の将棋会館にわかれてB級2組10回戦一斉対局がおこなわれます。
昇級争いでトップを走る藤井聡太二冠(8勝0敗)は東京で窪田義行七段(4勝4敗)と対戦します。
順位戦における藤井二冠の成績は、デビュー以来37勝1敗(勝率0.974)。空前にして、おそらくは絶後というべき驚異的な数字です。
藤井二冠は前節9回戦、中村修九段に勝ちました。
藤井二冠はあと1勝でB級1組への昇級が決まります。また他の上位陣が崩れて昇級が決まる可能性もあり、きわめて有利な状況であることは間違いありません。
しかし順位戦の歴史を改めて眺めてみれば、昇級確実と見られた棋士が上がれなかったという例は、枚挙にいとまがありません。まだまだ何が起こるかはわかりません。
窪田七段は前期不振のため、降級点を1つ持っています(降級点が2つで降級)。降級点は2期連続指し分け(5勝5敗)、あるいは1期勝ち越し(6勝4敗以上)で消すことができます。窪田七段にとってももちろん、本局は重要な一局です。
藤井二冠と窪田七段はこれが初対戦となります。窪田七段は生粋の振り飛車党。まずはどこに飛車を振るのかが注目されます。
登山が趣味の窪田七段。「峰王」(ほうおう)という非公式タイトル(?)を保持しています。