早起きは三文の徳。福岡市博多区東比恵のミシュランビブグルマンの名店が、土日限定で提供する朝麺。
店主自らワンオペで提供する、土曜・日曜の朝限定の週替わり麺をいただく楽しみ。
通常営業は11時からで、日頃は無化調の鶏出汁の中華そばを提供するお店。だけど週末の土・日曜に限り、店主こだわりの週替わり限定麺が楽しめる。その一杯を求めて訪麺する「朝ラー民」たちの心を鷲掴みにしている。
6時の開店で8時40分オーダーストップという早朝・短時間にもかかわらず、特に早い時間帯は、朝のラーメンが大好きな「朝ラー民」で賑わっている。
私も例に漏れず。博多区東比恵の中華そばかなでへ、週末の7時前にクルマで訪麺すると、早朝にもかかわらず、専用駐車場はすでに満車。お店の隣にある有料駐車場にササッとクルマを停めて、店内に入ると、すでに先客が5組ほど。カウンター手前の席に空席があり、そこに着座すると同時に、店主の「おつくりしますね!」の、元気なひと声で、私の今朝の「一杯」がスタートする。
朝麺のメニューは、前日、金曜日の夜に店主のSNSで発表。
朝の限定麺は、毎週1種類のみ。通常は、ワンコイン(500円)での提供で、その代わり、店主のみのワンオペ、麺は自家製麺の端っこ麺を使用、無化調ではなく旨味調味料使用、大盛や替玉は無く、ご飯やおにぎり等の持ち込みOK。という条件のもと、迅速かつ効率的に提供されているのが「かなで流の朝麺」の特徴と言える。
今回の訪麺時は、一杯税込1,100円の特別メニューの日。
実は、訪麺したこの日は、特別メニューの日で、前日の店主の告知でもザワザワとなり、久々の1,000円オーバーに「朝ラー民」からも、歓喜の声が上がった。
毎回発表される商品は、店主のメモ書きのみで、写真などの詳細は載せられず、一部素材などの情報とメニュー名のみ。今回も一部素材と「ハマグリの潮そば」というメニュー名のみという告知。それがまた、当日までのワクワク感を、さらに醸成させるという、心にくい演出に。
ハマグリ出汁と塩だれのベストマッチに当日も大いに沸く。
さて、待つことしばしで着丼の一杯である。朝麺にも最適解のスープで見た目もよく、今回の特別メニュー「ハマグリの潮そば」という個性を体感できた喜びを噛み締める。ハマグリのお出汁に、柚子と生姜の爽やかな香りとシャキッと食感の至福。さっぱり程良い塩味が抜群で、何より(今回は)端っこ麺ではない自家製麺の喉越し、食感が堪らなく美味しく、至福のひと時だった。
ちなみに「中華そばかなで〜鶏だし編〜」では、定休日の火曜日に「鶏白湯そばまつ尾(=まつび)」として、美味しい鶏白湯そばを提供する専門店となり、週一回営業しているので実質、無休で営業されている。
さらにグループ店として、福岡市に隣接する春日市に、かなで1号店となる、濃厚とんこつとバリエーション豊富な限定麺を提供する「かなで食堂」と、もう1店、福岡市東区多の津に、煮干系の中華そばをメインに提供する「中華そばかなで〜煮干編〜」がある。どちらもハイレベルなラーメンを提供しているので、近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りいただきたい。
住所 :福岡県福岡市博多区東比恵2丁目8-23
営業時間:11時00分~(営業時間は事前にご確認ください)
定休日 :火曜日 (「鶏白湯そばまつ尾」として営業中)
駐車場 :専用駐車場3台、隣接有料駐車場あり