大谷翔平の前に月間「10-10」の選手は、そのシーズンに何本塁打と何盗塁を記録したのか
8月28日、大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)は、先頭打者ホームランとシングル・ヒットを打ち、三盗と二盗を記録した。
ホームランは、今月10本目。盗塁は、14を数える。シーズン全体のホームランと盗塁は、どちらも42だ。
ベースボール・リファレンスによると、1ヵ月に10本塁打以上と10盗塁以上は、大谷が史上8人目だという。なお、3月と4月、9月と10月は、それぞれを合わせて1ヵ月としている。
その前の7人は、デール・マーフィーが1983年9・10月に10本塁打&10盗塁、エリック・デービスが1987年5月に12本塁打&11盗塁、ハワード・ジョンソンが1991年9・10月に10本塁打&11盗塁、ジェフ・バグウェルが1999年7月に10本塁打&10盗塁、ライアン・クレスコが2001年5月に11本塁打&10盗塁、カルロス・ベルトランが2004年8月に10本塁打&16盗塁、ロナルド・アクーニャJr.(アトランタ・ブレーブス)は昨年9・10月に11本塁打&11盗塁だ。
7人目のアクーニャJr.と8人目の大谷は、そのシーズンに「40-40」を達成した。アクーニャJr.は、41本塁打&73盗塁。大谷は、さらに数を増やし、史上初の「50-50」とする可能性もある。
彼ら以外の6人中5人は、「30-30」だ。マーフィーが36本塁打&30盗塁、デービスが37本塁打&50盗塁、ジョンソンが38本塁打&30盗塁、バグウェルが42本塁打&30盗塁、ベルトランは38本塁打&42盗塁。デービスとベルトランは、「40-40」に近づいた。
あとの1人、クレスコは、30本塁打&23盗塁だ。月間「10-10」がありながら、シーズン全体では「20-20」にとどまった、という見方もできる。
もっとも、2001年の30本塁打は、1996年の34本塁打に次いで多い。23盗塁は、2000年と並ぶ自己最多だ。16シーズン中、二桁盗塁はこの2シーズンしかない。2001年は、最初で最後となる、オールスター・ゲームのメンバーにも選ばれ、犠牲フライでナ・リーグ唯一の得点――試合は1対4でア・リーグの勝利――を挙げた。