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北陸新幹線試乗会で見た敦賀駅内部の乗り換えコース

鳥塚亮大井川鐵道代表取締役社長。前えちごトキめき鉄道社長
敦賀駅に到着した北陸新幹線 金沢-敦賀間開業試運転列車

昨日、本日と、この春に延伸開業する北陸新幹線、金沢-敦賀間の試乗会が行われました。

筆者は鉄道運輸機構、JR西日本から招待を受けて本日2日、試乗会に参加させていただきました。

出発前の金沢駅での受付。関係者がたくさん招待されていました。
出発前の金沢駅での受付。関係者がたくさん招待されていました。

試乗列車の車両は通常の北陸新幹線と同じW7系

新線区間を快適に走りました。

車内では関係者のご挨拶をはじめ、沿線の案内などがアナウンスされました。

試乗列車の参加証です。
試乗列車の参加証です。

途中駅は小松、加賀温泉、芦原温泉、福井、越前たけふですが、芦原温泉と越前たけふは通過。

参加証に書かれている通り、

往路:金沢 11:41発 ⇒ 敦賀 12:39着

復路:敦賀 13:13発 ⇒ 金沢 14:09着

の時刻で列車は予定通り走りました。

気になっていた敦賀駅の乗り換えコースを見る

実は筆者が一番気になっていたのは敦賀駅の新幹線と在来線の乗り換えコースです。

敦賀駅の折り返しの滞在時間が短かったため、新設された特急列車のホームからの乗り換えコースだけを見てきました。

新幹線のホームの下に新設されたホームです。

大阪、名古屋方面からのサンダーバードやしらさぎといった長編成の列車が到着する長いホームです。

在来線の特急列車を降りるとエスカレーターで上に上がります。

そこはもう新幹線の改札前のコンコースです。

ここはかなり広いスペースで開放感があって、イベントなどもできる広場のようです。

ずらりと並んだ新幹線ホームへの改札機。

20台近くあったでしょうか。

現在の金沢駅よりもたくさん設置されています。

現在のサンダーバード、しらさぎといった特急列車の乗降数から考えると、ここ敦賀駅はほとんどすべてのお客様が在来線の特急列車から新幹線への乗り換えとなることから、これだけ多くの改札機が設置されたと思われます。

広いコンコースや改札機の台数の多さからは、新幹線-在来線間のスムーズな乗り換えが期待できそうです。

新幹線と在来線の乗り継ぎというと、かつての九州新幹線の新八代駅のように、隣のホームから横移動で乗り換えられる方法が利用者にとっては一番でしょうが、6両編成の九州新幹線と12両編成の北陸新幹線とでは編成の長さも旅客数も違います。

混乱を避けるという点ではこのような形での乗り換えがスムーズな形なのでしょう。あとは標準接続時分と在来線の特急列車の遅延時のハンドリングが気になるところですが、それはすでに金沢駅で現在行われているノウハウの蓄積がありますからそれほど大きな問題にはならないと考えられます。

新幹線から在来線への乗り換えは、現在の西口へ向かう通路が設置されています。

滞在時間の関係からそちらへは行くことができませんでしたが、この階段を降りた先が乗り換え口です。

北陸本線の敦賀以北に関しては、新幹線開業後は並行在来線の「ハピラインふくい」という第3セクター鉄道になりますが、越前たけふ、福井など敦賀からそう遠くない駅であれば、わざわざ新幹線に乗らなくても、名古屋、大阪方面からの特急列車から敦賀駅で在来線のハピラインふくいに乗り換える需要もあると考えますが、特急列車のホームから新幹線電車のホームまでの移動距離を考えると、在来線への乗り換えもそれほど苦にはならないのではないかと感じました。

敦賀駅新幹線ホームです。

車両基地へ入る線路が左に分岐していますが、直進する線路は少し先で行き止まりになっています。

この先、京都、大阪方面までこの先の線路がいつ繋がるかは現時点では未定ですが、なんとなく早く乗ってみたいなあという希望が湧いてきます。

金沢開業から9年の時を経て3月16日に敦賀まで延伸する北陸新幹線ですが、前評判ではいろいろ言われていましたが、本日実際に乗車してみると、意外にスムーズで快適な旅ができそうな感触を持つことができたことをご報告申し上げます。

※本文中に掲載した写真はすべて本日2月2日に筆者が撮影したものです。

大井川鐵道代表取締役社長。前えちごトキめき鉄道社長

1960年生まれ東京都出身。元ブリティッシュエアウエイズ旅客運航部長。2009年に公募で千葉県のいすみ鉄道代表取締役社長に就任。ムーミン列車、昭和の国鉄形ディーゼルカー、訓練費用自己負担による自社養成乗務員運転士の募集、レストラン列車などをプロデュースし、いすみ鉄道を一躍全国区にし、地方創生に貢献。2019年9月、新潟県の第3セクターえちごトキめき鉄道社長、2024年6月、大井川鐵道社長。NPO法人「おいしいローカル線をつくる会」顧問。地元の鉄道を上手に使って観光客を呼び込むなど、地域の皆様方とともに地域全体が浮上する取り組みを進めています。

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