Yahoo!ニュース

【うつ病患者にどう接したらいいのか?】を精神医学に詳しい心理カウンセラーが解説いたします。

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

今日は、「うつ病患者にどう接したらいいのか?」というテーマでお話しいたします。

はじめに、うつ病とは、脳のエネルギーが欠乏した状態のことを言います。
症状としては、憂うつな気分が続いたり、食欲や睡眠欲や性欲などが低下し、さまざまな身体症状が引き起こされます。

さて、
そんなうつ病を患っている人に、
私たちは、どう接したらいいのでしょうか?

では、早速、お話していきたいと思います。

うつ病患者が周囲の人に望むこと。


1.頑張れない、辛い気持ちをわかって欲しい。
うつを患っている人は、エネルギーが欠乏しているので、頑張ろうと思っても頑張れません。そのことを、どうぞ周囲の人は理解してあげてください。

2.口やかましく指示しないで欲しい。
うつを患っている人を見ると、ただ単にダラダラしているように見えます。そこで「暇だったら、洗濯物ぐらい干してよ」とか、「部屋の中、掃除でもしたら」と、つい言いがちなのですが、うつを患っている人は、身体を動かす気力すらないのですから、どうぞそっとしておいてあげてください。

3.傷つけるような言動をしないで欲しい。
うつを患っている人に向かって、「いいね、毎日ごろごろ過ごして」等と、皮肉や嫌味を言う方がいらっしゃいますが、どうぞ、そんな酷い言葉を言わないであげてください。うつを患っている人は、言い返したりしないかもしれませんが、内心、大変に傷ついているものです。どうぞ相手が傷つくような言動は控えてください。

4.大人として人間として認めて欲しい。
うつを患っている人は、心身のエネルギーが欠乏しています。だからと言って、馬鹿になったわけじゃぁありませんし、知的能力が衰えたわけでもありません。どうぞ子ども扱いしないであげてください。大人として、ひとりの人間として、接してあげてください。ときおり、うつ病患者に対して、赤ちゃん言葉で接する方がいますが、それはとんでもない誤りです。

5.世間体を気にしないで欲しい。
世の中には、うつ病患者が家族に現われたということを、大変に恥ずかしがる方がいますが、うつ病患者や、犯罪者でも伝染病患者でもありません。どうぞ必要以上に世間体を気にしないでください。

6.そっとしておいて欲しい。
うつ病患者が望むことは、「そっとしておいて欲しい」です。遠くから暖かく見守るつもりで、そっとしておいてあげてください。

7.ひとりにしないで欲しい。
先ほどと逆のことを言っているようですが、うつを患っている人は、孤独感に苛まれているものです。「この苦しみは誰にも理解されない」等と思い、ひとり苦しんでいます。だから、そっと寄り添ってあげてください。何か特別なことを言う必要はありません。一緒にひなたぼっこをする感じで、そっとそばにいてあげてください。

以上です。
以上が、うつ病患者への接し方です。

最後に、うつ病の治療は、
1に、ストレスを取り除くこと。
2に、休養。
3に、お薬。
4に、病気に対する正しい理解です。

詳しくは精神医学に詳しいカウンセラーの許をお訪ねください。

というわけで、今日は、「うつ病患者にどう接したらいいか?」というテーマで、お話させていただきました。

今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。

心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

竹内成彦の最近の記事