1億ドル以上の大型契約を「2度」も手にした選手たち。ストラスバーグは8人目
1億ドル以上の契約を2度手にした選手は、8人いる。8人目はスティーブン・ストラスバーグ(ワシントン・ナショナルズ)だ。1度目の締結は2016年5月。7年1億7500万ドル(2017~23年)の延長契約を、ナショナルズと交わした。2度目は今オフ。契約の残り4年1億ドルを破棄(オプト・アウト)してFAになり、ナショナルズから7年2億4500万ドル(2020~26年)の契約を得た。前回の契約には、今オフと来オフにオプト・アウトできる条項がついていた。今回の契約はまだ不明の部分もあるが、この条項はないと思われる。
1人目のアレックス・ロドリゲスと5人目のザック・グレインキー(現ヒューストン・アストロズ)も、契約をオプト・アウトし、FA市場に出て新たな契約を得た。3人目のCC・サバシアと6人目のジャスティン・アップトン(現ロサンゼルス・エンジェルス)は、オプト・アウトできる権利を交渉材料に用いて、在籍している球団から延長契約を引き出した。アップトンがオプト・アウトできたのは2017年のオフだ。その年の夏、デトロイト・タイガースはアップトンをエンジェルスへ放出した。
7人目のマイク・トラウト(エンジェルス)は、前の契約の残り2年分を新たな契約に置き換えた。トラウトと同じく、4人目のミゲル・カブレラ(タイガース)も2度とも延長契約だが、こちらの期間は重なっていない。ただ、2度目の延長契約を交わしたのは2014年3月。契約がスタートしたのは2016年だ。
2人目のアルバート・プーホルス(現エンジェルス)は、2度の契約の間に1シーズンのブランクがあるように見える。1度目の7年1億ドルは2004年から2010年まで、2度目の10年2億4000万ドルは2012年から2021年までだ。これは、1度目の契約に1年分の球団オプションがついていたのが理由だ。セントルイス・カーディナルスは、2010年のオフに1600万ドルのオプションを行使し、2011年もプーホルスを保有した。
なお、契約期間中にトレードで放出されたのは、アップトンだけではない。A-RODは10年2億5200万ドル(2001~10年)の3年目が終わったところで、テキサス・レンジャーズからニューヨーク・ヤンキースへ。今夏にアリゾナ・ダイヤモンドバックスからアストロズへ移ったグレインキーは、来シーズン、6年2億650万ドル(2016~21年)の5年目を迎える。