「青春18きっぷ」、1回分で乗り通しが可能な北海道内の「意外な長距離区間」はどこ!?
例年と比較して発売開始の発表が遅かったことから、一時は廃止説すら流れた「青春18きっぷ」。2024年の夏季分は7月10日から8月31日まで発売される。利用期間は7月20日から9月10日までの任意の5日間となり、販売価格は12,050円だ。
北海道内は相次ぐ路線の廃止に加えて、残された路線でも年々、普通列車の減便が続いていることから、普通列車限定の「青春18きっぷ」での移動は年を追うごとに困難になっている。しかし、そんな北海道において「青春18きっぷ」1回分で移動できる意外な長距離区間があるのはご存じだろうか。それは釧路―函館間。この区間の乗り通しには、普通列車の運行がない石勝線の新得―新夕張間については特急列車の普通車指定席の空席に乗車できるという特例を活用するなど「青春18きっぷ」の効果をフルに発揮することにもなる。
釧路―函館間の乗り継ぎパターンは?
釧路―函館間の乗り継ぎパターンを調べてみたところ以下のようになった。
・釧路05:58→09:59新得 根室本線 新得行
・新得11:50→13:05新夕張 特急とかち6号 札幌行
※特例により普通車指定席の空席に乗車可
・新夕張13:12→14:18南千歳 石勝線 千歳行
・南千歳14:48→16:06東室蘭 室蘭本線 室蘭行
・東室蘭16:17→17:55長万部 室蘭本線 長万部行
・長万部18:34→21:27函館 函館本線 函館行
釧路駅を5時58分に出発して6本の列車に乗り継ぎ、函館駅到着は21時27分。移動距離は579.2kmで所要時間は15時間29分にのぼる。この区間の乗車券を購入すると9,990円となるが、青春18きっぷ1回分の金額は2,410円となる。
なお、この逆の区間となる函館―釧路間については「青春18きっぷ」のみでの移動はできないので注意が必要だ。
(了)