【諫早市】子どももお年寄りも、さらに女性も飲み干せるスープ!?あづまラーメン
皆さんはラーメンはお好きですか?
ラーメンと言えば飲み会の締めに食べたり、営業マンがお昼にふらっと立ち寄ったり、男性がよく行くイメージが筆者の中にはあります。
筆者も会社員時代に何度か行ったことがありますが、その時は男性の上司に誘われていっていました。
先日「子どももお年寄りも、女性も飲み干せるスープ」とかかれてあるラーメン屋を発見。
子どももお年寄りも、さらに女性も飲み干せるスープとは何ぞや!?
筆者はすごく気になって、夜しか寝れなくなってしまいました。
そこで筆者には年頃の娘がいるので、うちの娘が本当に飲み干せるのか?
娘をつれてあづまラーメンへ取材に行ってきました。
創業45年。じいちゃんばあちゃんの味を受け継いでいるお孫さんたち
あづまラーメンは森山町の国道沿いにある小さなラーメン屋です。
諫早東高校駅出口から徒歩3分。バスでも車でもアクセスが良いところにあります。
1980年創業。今年で44年目です。
お店前の景色は雲仙普賢岳が見え、とても絶景です。
また店横には島鉄が走っていますが、取材中は気づかないくらい、店内には島鉄の音は響いていていませんでした。
堂々と目立つところにありましたが、人目を気にせずすんなり入ることができました。
店内はカウンター席のみ。昭和レトロな感じ。
また日当たりも良く、明るく優しい雰囲気に包まれています。
まんが本が置いてあったり、新選組の集合写真が飾られていますが、これは店長の趣味とかではなく、常連のお客様が寄付してくださったもの。お客様から愛されているお店なんだなと感じます。
そんなあづまラーメンの店長は鐘ヶ江大輔さん。物静かな方ですが、お話したら優しく男前な店長さんです。弟さんと二人で運営されています。
もともと、あづまラーメンは鐘ヶ江さんのおじい様とおばあ様が営業をされていました。
鐘ヶ江さんは、小さいころからこのあづまラーメンのお手伝いをしており、中学の頃からはラーメンの提供もされていたようです。そこから数えると20年以上されているとのことです。
本当にスープを飲み干せるか我が娘で検証!ラーメン注文
筆者と娘はカウンターの一番奥の席に着き、娘はお店一番人気のチャーシューラーメンを注文。
筆者はかなり悩んで、最近密かに人気だという、しょうゆピリ辛ラーメンを注文しました。
注文してから、すぐに弟さんが作り始めました。麺を湯がいてさばく手つきがかなり手慣れていて、20年の年月を感じました。
まずはチャーシューラーメン。
あづまラーメンで使われているチャーシューは、国産豚肉を使用しており、タレも自家製。
提供されるチャーシューは、紐締めからされています。
この作業がとても大事で、紐締めの手加減でチャーシューの味が変わるとのこと。
なので毎回こだわって手作業で行っているようです。
豚骨ラーメン独特のにおいは、筆者はあまり感じませんでした。
食べた娘曰く、スープは口に入れた瞬間は王道の豚骨の味でしたが、喉元を通った後はすごくすっきりしていて、もう一回味わいたくなったといいました。
筆者が注文したしょうゆピリ辛ラーメンは、辛さがピリッと際立った一品です。もやし、きくらげがたっぷり入っています。
もちろんこだわりのチャーシューも入っており、筆者は得した気分になりました。
さっそく一口、パクッといきました。
「う、うまい!」
メニュー名とおり、ピリッと辛さもありとても美味しいです。
食べてるうちに、筆者は唇がヒリヒリするような感覚があり、水が欲しくなってくるような辛さでした。
しかし、シャキシャキしたもやしの感触と、もちっとした中太麺の相性も良く箸が進みます。こちらのしょうゆスープもあっさりしており、脂っこさが強くありません。
あっという間に完食してしまい、替え玉が欲しいと思ったくらいまだ食べれる余裕がありました。
ラーメンが苦手な人にも食べてほしいと思い作られたスープ。
ラーメン屋の命でもあるスープの中身を聞いていいのか、恐る恐るお聞きしました。
しかし、鐘ヶ江さんは優しくて「豚と鶏から出汁を取っています。ルーツ的にはちょっといじれば、ちゃんぽんスープになるんじゃないかな。」と教えてくれました。
先代のおじい様が、福岡のこてこて系のラーメン好きな人も、ラーメンが苦手な人も食べれるものを提供したいと思い作られたスープとのことです。
それを聞いて、筆者の中でものすごく納得したことがありました。チャーシューラーメンのスープを一口娘からもらって飲んだ時に、確かにあっさりしていたけど、ちょっと懐かしさも感じていました。
なんでだろうと思っていましたが、鐘ヶ江さんの説明を聞いて納得。
こうやって身内から引き継がれるラーメン屋は、継承者が少なくなって来ていると鐘ヶ江さんは仰います。
その理由の一つに経費がかかること。特にガスです。
ラーメンの命であるスープは、スープは作ったら終わりではなく、できた後も常に火をかけとかないといけません。
毎日の火加減でまた味が違ってくるんだといいます。なのでラーメン屋には休みはあるようでないのです。
ラーメン屋は腐れ根性がなければできないと鐘ヶ江さんはお父様から教わったといいます。「根性だけじゃだめ。ちょっと腐れてるくらいがいい。」と。
鐘ヶ江さんは「古き善きものを今後も守っていきたい」とまっすぐに仰ってくれました。
そんな話をしてる横で、黙々と食べていた娘はスープまで飲み干していました。
取材後、いつもならラーメン食べた後はガムとか食べたくなるのに、ガムとかいらないねと娘が言っていました。また食べに行く約束をして帰路につきました。
ちなみに、あづまラーメンにはなんとテイクアウトもあります。
テイクアウト希望の場合は、電話予約してからが早く受け取れるとのことです。ちなみにこのテイクアウトは鐘ヶ江さんたちの発案です。
あづまラーメンさんは、イベントにも出店されている時もあります。
ラーメン好きな人はもちろん、食べてみたいけど一歩踏み出せない人にもぜひ一度、足を運んで食べて欲しいラーメン屋です。
お気軽に行ってみてください。