皆さんは成人式にはどんなイメージがありますか？

この記事を読まれている方々は、二十歳で成人を迎えた人たちが多いと思います。

社会人や学生も入り混じり、どちらかというと同窓会感覚で、振袖や袴、スーツを着て盛り上がっていたのではないでしょうか。

成人式とは、まさに大人の仲間入りという大きな区切りでもありますが、小中学生時代の友人たちに再会する同窓会的な感覚もあるかなと思います。

2022年4月1日から成人年齢は20歳から18歳に下げられ、成人式は「二十歳の集い」という名前に変更する自治体も増えてきました。

そんな中、諫早市で新たなもう一つの成人式が行われている情報を入手しました。

その名も30歳成人式！一体、どんなイベントでしょうか。取材に行ってきました！

30歳成人式、別名「三十路式」は他県では盛んに行われている

30歳成人式は別名『三十路式』とも言われており、実は他県では盛んに行われています。

開催される目的は、私たちが知っている成人式と違い、仲間作りや異業種交流会、結婚相手やパートナー探しなど、明確な目的を持った30歳の人達が集まり、色んな形の出会いを探す場所となっています。

主催も自治体によってさまざまです。有志で開催されているとこもあれば、自治体が積極的に行っていたり、中には市長が招待され2度目の成人式感覚で行われているところもあります。服装も開催されているとこによって様々です。

唯一、共通している条件とすれば、「今年度中に30歳になる」ということだけ。そんな30歳成人式が去年から諫早市でも開催されています。

立ち上げたのは他県から移住してきた諫早市の職員さん

発起人は湯立龍幸(ゆだち　たつゆき)さん。笑顔が爽やかな若者です。

実は湯立さん、諫早出身ではありません。島根県雲南市出身の方で、大学進学をきっかけに長崎へやってきました。一度地元へ戻ったものの結婚をきっかけに、25歳の時に諫早市に住むことになりました。

島根県では30歳成人式が普通に行われていたので、長崎でも普通に開催されてるものと思い、参加できることを楽しみにされていたそうです。

ところが、諫早市に30歳成人式がないことを知った湯立さん。

「なかなか友人や同年代に会う機会がないから、楽しみにしてたのに！同年代と交流したい！諫早をもっと楽しみたい！」と思い、「だったら、自分で計画して楽しもう」と決意。「30歳成人式in諫早」を自ら立ち上げ、実行委員会を立ち上げました。

昨年は大好評だった30歳成人式

湯立さん中心で企画をし、昨年は2023年12月30日に開催。補助金なしで協賛金と湯立さんの自腹で開催されました。

SNSや地元のラジオ局へ出演したり、商店街や協力いただいたお店などにポスターを張ったりして、参加者を呼びかけました。

当日は約30名の方が参加され、予想以上に盛り上がったようです。

参加者の皆様の感想をお聞きしたら、「新たな友人ができた」、「ビジネス関係での良いご縁が出来た」、「諫早の良さを再確認できた」と色んなお声をいただきました。

昨年参加された皆様でLINEグループを作られ、1年経とうとしてる現在でも、交流が続いてる模様です。

30歳成人式in諫早に参加する条件

30歳成人式in諫早に参加する条件は、今年度30歳になる方で諫早市に〝ゆかり〟がある人。たったこれだけです。

ちなみに〝ゆかり〟がある人とは

諫早が「地元」「職場」「住んでいる」「諫早市が好き」「諫早が気になる」など、つまり、地元じゃなくても、とにかく諫早に関わってればOKとのこと。昨年は他市在住の方も参加されていました。

また、今年度31歳になる方も参加可能とのことです。

将来的な30歳成人式in諫早

湯立さんは今後も30歳成人式が続いていってほしいと願っています。

理想としては、その年度に30歳になる人たちが実行委員会メンバーとなり、自分たちらしい30歳成人式が開催されることです。

新たな出会いがあるのはもちろんのこと、そこには地域活性化のヒントも隠れていたり、地元の良さにも気付けるきっかけにもなる可能性がある。

湯立さんは30歳成人式に、新たな可能性があることを実感されています。

まとめ

湯立さんのお話を聞いて、30歳成人式はもしかしたら、新たな地域活性化の一つのきっかけになるのではないかと筆者は痛感しました。

今年度30歳、31歳になられる方、ぜひ参加してみてはいかがでしょう？

またこれを読んで身近に今年度30歳、31歳を迎える方がいらっしゃれば、ぜひお伝えしてほしいと思います。