北朝鮮監督 会見で二日連続「韓国記者とバトル」 その後号泣も「同胞にいい姿を見せられず申し訳ない」
なでしこジャパンに敗れた北朝鮮女子サッカー代表リ・ユイル監督が前日会見に続いて「強い表情」を見せた。
まずは自ら、試合の抱負として両チームを称える言葉を口にした。
「勝てなくて残念だが、全力を尽くしていい試合を見せた。日本のチームにとっても(北)朝鮮にとってもいい試合だったと思う」
その後、一気に怒りモードへ。
質疑応答で最初に指名された韓国記者とのバトルがあった。「大韓民国の東亜日報です」と名乗った記者が「今日の敗因」と「これからすべきこと」を聞こうとしたが、質問の段階からすでに横に小さく横に振るジェスチャー。
「敗戦を刺激するあの記者の質問は受けません」
昨日、韓国人記者が「北韓」と呼び、「正式名称の朝鮮民主主義人民共和国と言い直してほしい」と返した事件の当てつけとも感じたか。
その後の”ラフプレーがなかった”という質問に対しては「スポーツ選手としてルールを守らなくてはならない。フェアプレーを身に着けることを尊重します」と回答。
またVARがなかったことについては「ゲストである私たちに対し、もう少し尊重してくれる判定があったのではないかと思います」と冷静に答えた。
その後、最後の質問者として自ら朝鮮総連系の「朝鮮新報」を指名。「今日の同胞の応援についてどう思うか」と聞かれると…
沈黙。そして涙ながらに話した。
「まずは遠くから同胞にいい姿をお見せできずにすみませんでした。力をつけていい姿を見せようと思います」
会見後、最後に一礼。会見場からも思わず拍手が起きていた。