最近の若者、指示待ち族? 「自分で考えようとしない人」を心理カウンセラーが分析・考察します。
こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。
今日は、「自分で考えようとしない人」というテーマでお話したいと思います。
世の中には、自分で考えない人がいます。
自分で考えようとしない。「何でも人に聞く」という姿勢の人です。
さて、年配の方から、「最近の若い奴は、自分で考えようとしない」という嘆きを聞くことが度々あります。「『わからないことがあったら何でも訊いて』って言ったらさぁ、何でもかんでも俺のところに訊きに来てさぁ、『そのくらい自分で考えろよ』と思ってしまうよ」とのことです。
世の中には、自分で考えようとしない人がいるのは事実です。けれど、だからと言って、人に訊いてばかりの人が、本当に自分で何も考えていないかどうかは疑問です。ひょっとすると、自分の仕事の教え方がまずかったために、それでよくわからなく、何度も訊きにくる…という場合もあります。
私は、売れないカウンセラーだったころ、アルバイトをしていたことがあったのですが、先輩の仕事の教え方があまりにも下手でわかりにくく、それで仕方なく、何度もいろんなことを訊きに行っていたのですが、しまいには「そのくらい自分で考えろよ」と叱られたことがあります。そう私は、その先輩からは、自分で考えない人という烙印を押されてしまったようです。
ですから、この記事をご覧の皆さんには、相手に対し、自分で考えない人と決めつける前に、「自分もしくは周囲の方の、仕事の教え方がまずかったのではないか?」という視点を持って欲しいと思います。
で話は戻りますが、私は、自分で考えない人は、確かに最近、増えたのではないか? と思っています。というのは、今や、ネットで調べれば、グーグル先生に訊けば、いろんなことがわかりますからね、わざわざ自分で考える必要がないってことです。だから最近は、若い人も年配の人も、自分で考えない癖がつきつつあるのではないか? と私は思っています。
あなたは如何ですか?
自分で考える人ですか? それとも自分で考えない人ですか?
もしもあなたが、自分で考えない人だったら、自分で考える人、自分で考えられる人になって欲しいと思います。というのは、自分で考えない人になってしまうと、ネットで調べても出てこないこと、グーグル先生に訊いてもわからないことに出会うと、本当に困る事態を招いてしまうからです。
「えっ、そんなことあるの? 今や、グーグル先生に訊けば、何でもわかるんじゃないの?」と思うのは、早計です。例えば、「自分はこの人のことが本当に好きなのか?」「この人と結婚したら、幸せになれるのか?」等は、どれだけネットで調べてもわかりません。自分で考えるより他ないのです。その他、「転職したほうがいいのかどうか?」という問題も、自分で考えるより他ありません。
「自分で考えるのが苦手」と仰る人は、占い師の所へ行って、「自分はどうすればいいのか?」と訊くことが多いようですが、占い師の所へ行くのは、自分でとことん考えてから、その上で行って欲しいなあと思います。占い師は、あなたの人生の責任を、決して取ってはくれませんからね。
長々とお話してきましたが、私は、この記事をご覧の皆さんには、自分で考える、自分で考えられる人になって欲しいと思います。自分で考える人になれれば、たとえ自分の望む結果が得られなかったとしても納得がいきますからね。だからおススメです。
「どうしたら、自分で考えられる人になるか?」については、次の機会にお話するとして、今日は、「自分で考えない人が自分の周りにいた場合、どうすればいいのか?」について、お話したいと思います。
自分で考えない人の対処法
その1.相手の言葉を否定せず、聞き役に徹して、相手の考えを引き出す。
私はカウンセラーですからね。「何でもかんでもカウンセラーに訊こう!」という態度を持っていたクライアントでも、聴き役に徹している私の前にい続けると、やがては自分で考えるようになるものです。本当です。ぜひ試してみてください。
その2.少しずつ相手に責任を持たせて、主体性を身につけさせる。
自分で考えない人は、責任感が稀薄で何事も人任せのようなところがあります。そのため、困難なことや問題が起こると、つい他人に依存してしまうのです。よって、少しずつ責任を持たせるようにしましょう。そうやって、主体性を身につけさせ、自分で考える人に仕向けていきましょう。
その3.失敗をしても叱責せず、反省点や改善方法を丁寧に教える。
自分で考えない人は、自分で考えて行動して、失敗するのが怖いのです。怒られるかもしれないからです。だから、そういう人には、責任を持たせて行動させ、失敗しても怒らないようにしましょう。失敗しても、丁寧に改善方法を教えるようにしましょう。そうすれば、だんだん自分で考えるようになる筈です。
以上です。
以上、自分で考えない人の対処法を3つご紹介しました。
というわけで、今日は「自分で考えない人」というテーマでお話させていただきました。
今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。
この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。