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創業44年の名店が誇る博多発祥〈めんちゃんこ〉独特な麺料理「鍋焼きラーメン」を味わえるのはここだけ

RAMEN ANTENNAラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺
めんちゃんこの中で女性人気ナンバーワンの「チゲ味噌めんちゃんこ」880円。

1980年(昭和55年)に博多に誕生し、今なお博多の人々に愛され続けている独特な麺料理。今年、創業44年を迎える〈博多めんちゃんこ亭〉。第53代横綱琴桜の稽古場でご馳走になった「ちゃんこ」の味に感動した店主が、この美味しさをもっと世の中に広めたいという想いから誕生したのが「麺」と「ちゃんこのスープ」を特注の鉄なべで煮込んで提供するようになったのが「めんちゃんこ」という独特な「鍋焼きラーメン」だ。

以前食べた「元祖めんちゃんこ」の餅ぬき。
以前食べた「元祖めんちゃんこ」の餅ぬき。

現在「めんちゃんこ亭」は、福岡市早良区百道の「博多めんちゃんこ亭藤崎本店」をはじめ、同早良区原の「原店」、同中央区天神の「天神店」、同中央区六本松の「六本松店」、同東区箱崎の「箱崎店」、同南区向野の「大橋店」、長崎県佐世保市の「中里店」の7店舗体制で展開中。(※一時期は、アメリカのニューヨークやハワイにも展開されていたそうです)

麺とちゃんこで「めんちゃんこ」
煮込んでも美味しく食べられる「麺」は、一旦想像すると「博多ラーメン」や「博多うどん」の「麺」を想起しがちだけど、それとは別物で、モッチリとした歯応えのある食感と、スープの旨みをしっかりと吸っているのに延びづらいという独特な麺。そう言った意味ではまったく新しい「麺類」といった趣がある逸品。名前の由来はそのままで、麺とちゃんこで「めんちゃんこ」と命名された。

博多のソウルフードと言っても過言ではない
はじめは、当時営んでいた、長崎のさぬきうどん店で「めんちゃんこ」を販売したところ、予想以上の反響があり、それならば九州で最も食に厳しい「博多」でこの味を提供してみようと、1980年(昭和55年)福岡市早良区藤崎に「鬼が島めんちゃんこ亭(現在の藤崎本店)」を開業。それから44年の歳月が経ち、お子様からお年寄りまで食べられる麺料理として、生まれも育ちも博多の麺料理なので「博多のソウルフード」と言っても過言ではない。

そして、今回訪問したのは西鉄天神大牟田線「大橋駅」からも徒歩圏内の、福岡市南区向野にある〈博多めんちゃんこ大橋店〉へ。

豊富なメニュー類で麺居酒屋としても機能

広々とした店内は、明るい雰囲気になっていて、6人掛けのテーブル席や掘りごたつ席など、ゆったりとしたスペースもあるので、お子様連れやご家族連れ、グループでもゆっくり寛げる感じになっている。タッチパネルでの注文なので店員さんやまわりに気を遣うことなく簡単に注文できるのも、とてもありがたい。

またメニュー構成も、ちょっとおつまみ的な「280円」メニューのお料理類やガッツリ食べられる、ごはん物や唐揚げなどがある「380円」メニュー「480円」メニューといった単品料理類を、豊富な同一価格群で提供している。

今回は、ビールのお供に「おつまみ」として、二度揚げでカラッとジューシーな「からあげ」や、ホクホクの「フライドポテト」、人気の「チーズカリカリ揚げ」などを軽く摘んでから「めんちゃんこ」などの麺料理をいただくことにした。

「チゲ味噌めんちゃんこ」と「はもだし辛麺」

ひと通りおつまみを注文し食べ終え落ち着いたところで、今回注文した麺料理は、めんちゃんこの中からは女性人気ナンバーワンという「チゲ味噌めんちゃんこ」を、辛麺からは「はもだし辛麺」を、順番で注文した。さらに最後のシメに、ラーメンからは「純豚骨ラーメン」を選択して、待つことしばし、まずは「チゲ味噌めんちゃんこ」が配膳されてきた。

「めんちゃんこ」のスープは、料亭などでも使用される高級魚「鱧(はも)」をベースとした十数種類の乾物などで摂った出汁の旨みが詰まった秘伝の味はここだけの美味しさ。そこにチゲ味噌の辛みが加わることで今までに食べたことのない独特の味わいに。麺は、スープの美味しさを沁み込ませるために煮込んでも最後まで美味しく食べられるよう延びづらい仕様に。

こちらは人気メニュー「チゲ味噌めんちゃんこ」880円。
こちらは人気メニュー「チゲ味噌めんちゃんこ」880円。

熱の伝導がちょうどいい特注の「鉄なべ」は、最後まで熱々のスープのまま食べることができると同時に、さらに最後の最後にはキャラクターとなっている「鬼」が出てくるという仕掛けもあるみたいだけど今回は拝めず。また、特製の「はも出汁」を使った深みのある辛ウマが特徴的な「はもだし辛麺」も人気メニューの一つ。麺は通常の中華麺のほか「韓国麺」や「こんにゃく麺」も選べ、それぞれの味わいを楽しむことができる。

特製の「はも出汁」を使った深みのある辛さが特徴の「はもだし辛麺」880円。
特製の「はも出汁」を使った深みのある辛さが特徴の「はもだし辛麺」880円。

鍋焼きラーメン店の純豚骨ラーメン

今回、最後のシメに選んだのが「純豚骨ラーメン」。豚骨だけで炊いたという昔ながらの懐かしい白濁とした色味の「豚骨ラーメン」で、まろやかでくさみのない、あっさりとしたスープ。合わせる細ストレートの麺は、パツパツ食感の歯切れのいい好みのタイプの麺。スープの相性もかなり良かった。

さらに最後の最後のシメに、中華そばの「新木久蔵ラーメン」を食べようと試みるも、さすがにお腹いっぱいになり無理でした。

最寄りの駅は、西鉄天神大牟田線の「大橋駅」で徒歩7分ほど。西鉄沿線と並行した通り「高宮通り」沿いの「向野2丁目交差点」のすぐそばにある。ちなみに駐車スペースも広く、店頭に14台分ほどあるので安心してお立ち寄りください。

博多めんちゃんこ亭
住所  :福岡県福岡市南区向野2丁目16-1[地図
営業時間:11時00分〜翌1時00分(L.O.0時30分)
店休日 :なし ※要確認
駐車場 :専用駐車場あり(14台分)

ラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡の片隅で日常食としてのラーメンを啜り続け、日々頭の中でグルグルとラーメンが廻っています。一日一麺、週間9麺、毎年450麺ほどを食べています。福岡の地元民が日々食べているラーメンをできるだけ多くの方に知っていただきたいという想いから肩肘張らない感度緩めな『ラーメンアンテナ』をお届けしています。少しでも福岡での麺活の参考になれば幸いです。〈 Horii Koji 〉

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