夏は無性に海が見たくなる。

暑い日が続くが、海風を浴びながら波音を聞いていると、少しは涼しさを感じることができる。さらに、温泉があれば最高だ。

そこで今回は、ひとり旅で訪れたい海の近くの温泉地を紹介したい。

下風呂温泉（青森県）

津軽海峡に面した港町に湧く温泉地。硫黄成分を含んだ乳白色の濁り湯が特徴で、３つの異なる源泉を楽しめる。海に面しているため、海産物がおいしい。イカ、あんこう、ホタテ、ウニなど名物も多い。夜は漁火が見えることも。

式根島（東京都）

東京から高速ジェット船で約3時間。島内には4カ所の温泉があり、そのうち３つが海岸に面した野趣あふれる露天風呂。海水浴やマリンスポーツとともに、温泉も楽しめる。宿でいただく海鮮も美味。

土肥温泉（静岡県）

明るく賑やかな東伊豆に比べて、西伊豆には素朴で静かな温泉地が並ぶ。そのひとつ、土肥温泉は若山牧水をはじめ文人墨客にも愛された温泉地。夕陽の名所でもある。仕事で疲れたら、海岸線を散策したり、共同浴場で癒されたりするのもいいだろう。夏の海水浴シーズンは、船が浴槽になっている「土肥温泉丸」が登場する。

小浜温泉（長崎県）

雲仙国立公園の西麓、橘湾に臨む風光明媚な温泉地。海沿いに十軒ほどの宿があり、海が見える入浴施設もある。夕陽の名所として知られ、海に面した露天風呂や日本一長い足湯なども気分転換には絶好のスポット。

指宿温泉（鹿児島県）

薩摩半島の南端、錦江湾を望む温泉地。砂むし風呂で有名な摺ヶ浜付近に宿泊施設が集中していて、オーシャンビューの湯船をもつ旅館も多い。小さな民宿から大型旅館まで滞在先の選択肢が多く、共同浴場や個性的な日帰り温泉施設も数多く点在する。