今の自分を驚くほど変えるためには「中毒性」の高いことを始めるべきである
今の自分が好きではない。とにかく自分を変えたい。できるなら生まれ変わりたいぐらいだ……。と思っている人はたくさんいることでしょう。どう変わりたいかはイメージできなくても、何かのきっかけで自分を変えたいと考えている人はたくさんいます。
そこで今回は、自分を変えるために「中毒性」の高いことを始めてみようという提案をしたいと思います。
本来やりたいこと、やるべきことでなかったとしても、今までやったこともないことを習慣化させ、継続できるようになることで、それが「きっかけ」となって自分を変えることに成功する人はたくさんいるのです。
代表的なことは「ウォーキング」や「ランニング」。しかし「ウォーキング」と「ランニング」と比較すると、断然「ランニング」のほうがよいでしょう。「中毒性」が高いからです。
「ウォーキング」と「ランニング」とを比べると、「ランニング」のほうは続けていると愛好家、夢中になる人の確率が高い。大会も、フルマラソンの大会のみならず、100キロを超えるような「ウルトラマラソン」や、山道を駆け抜ける「トレイルラン」……などにまで出場し、走ることが好きではない人からは「理解できない」「なぜあそこまでやるんだ?」と思われる領域にまで没頭してしまう人がいます。つまりランニングは「中毒性」が高いスポーツと言えます。
「筋トレ」もそうでしょう。健康のために「筋トレ」をしているというのならわかりますが、夢中になってしまう人は、「何のためにそこまで筋肉をつけるのか?」と周りから思われるほど「筋トレ」に励みます。このように「中毒性」が高い物事や趣味は、何かを犠牲にしてでもやりたいと思えるものであり、周囲から理解されないことが多いのです。
自分が好きかどうかは別です。正直なところ、「興味がない」と思えるものにチャレンジして中毒になったほうが、過去の自分と決別して生まれ変わることができます。
「これまで中学、高校とサッカーに打ち込んできた。社会人になってあんまり体を動かしてないから、走るのはそんなに嫌いじゃないし、ランニングをはじめてみよう」
……このような人だと、たとえランニングが習慣化したとしても「今までとは違う自分と出会えた」などと思わないでしょう。しかし、
「走るなんて絶対にイヤ。小さいころから運動が苦手で、歩くのでさえも好きじゃない」
……このような人がウォーキングから始め、徐々に走りはじめ、
「意外と私って、走ることができるんだ」
「走っていると気持ちがいい!」
などと思いはじめると、ハマってしまうことが多いのです。まさか自分のような人間がランニングを趣味にするとは思ってもいなかった。信じられない。私なんかが走れるってことは、正直言って誰でも走れるんじゃないの? と思えてきます。大嫌いなことが大好きになったら、そのインパクトは計り知れません。思考パターンが一気に変わります。これが大きな「きっかけ」になって、仕事であったり、日常生活においても「自信」が出てきて、いろいろなことがうまく回りはじめるのです。
ウォーキングをはじめて1ヶ月。2ヶ月目にはランニングをはじめ、半年後にはフルマラソンに出場して完走。友人・知人、何よりも家族がビックリです。さらにマラソン大会に出場し続け、それでは飽き足らないので「ウルトラマラソン」にも出て70キロや100キロを完走できたら、もう怖いものなしです。
ビジネスでうまくいっている人の多くが、走ったり筋トレに夢中になっているのはそのせいです。
まとめると、以下のような物事や趣味を持つことによって、自分を大きく変えることができると言えます。
● どちらかというと苦手なこと、過去にやってみたいと思ったこともないこと
● 無理やり始めたら、驚くほどハマってしまうこと
● 健康的なもの
中毒になりやすいもので、お酒やゲームといった不健康なものは「自分をよりよく変える」ことには繋がりません。あくまでも健康的なものをチョイスしましょう。
「ランニング」や「筋トレ」「フィットネス」以外でも、中毒性の高い趣味や物事はあります。「片付け」もハマってしまう人は多い。「ヨガ」や「瞑想」といった類も、愛好家は多いでしょう。客観的に見て、突き詰めようとしている人が多い、急進的なファンが多い趣味を調べ、自分が好きかどうかは関係がなくやってみるのをお勧めします。
そして始めたら1ヶ月は頑張って続けてみましょう。突然覚醒し、夢中になってしまうことを見つけたら、もうこっちのものです。(ちなみに”仕事”そのものも、中毒性の高いものです。仕事で成果を出しはじめると、意外にハマってしまうものです)