Yahoo!ニュース

【東京都中央区】会期はたったの6日間!貴重な家元の作品が見られるいけばな展に区内小学生の作品が展示!

Tabicco(旅っ子)ライター/子連れ旅行アドバイザー(東京都中央区)
しっかりと自分の作品の世界観を説明してくれました。

日本最古にして最大の会員数を持つ、いけばなの根源「華道家元池坊」。その展示会「華の軌跡」が、2024年5月15日(水)から5月20日(日)まで、日本橋三越にて開催されています。いけばなは京都が発祥ですが、江戸文化の中心だった日本橋と結びつくものを感じます。

家元と次期家元の大作展示は本展のみという貴重な展示会を、初日に見に行きました。というのも、この展示会は「花」という生き物を扱うため、会期はたったの6日間。さらに、2日ごとに作品を入れ替える三次構成なので、第一次の作品は今日と明日しか見られないのです!

初日の開会式にいらした家元と次期家元。
初日の開会式にいらした家元と次期家元。

デパートの展示会は食事や買い物と合わせて、気軽に文化や芸術に触れられる場所であることから、普段からよく訪れています。「華道家元池坊展」は筆者にとっては初めての本格的ないけばな展です。花が好きなことから、とても楽しみにしていました。そして、行ってみて本当に良かった!「花」を見て、涙を流したのは、初めてでした。それほどまでに、心に響いた「華道家元池坊展」のおすすめポイントを5つご紹介します。ぜひ参考にして、多くの人に足を運んで欲しいです。

初心者にも分かりやすい展示

とても分かりやすい「いけばな鑑賞ガイド」は会場内でもらえます。
とても分かりやすい「いけばな鑑賞ガイド」は会場内でもらえます。

「いけばなの鑑賞方法が分からない」「なんとなく難しそう」と感じている方はいらっしゃいますか?本展示会では、「いけばな鑑賞ガイド」という無料のリーフレットが用意されています。薄くてかさばらず、広げて見ながら鑑賞ができる秀逸なリーフレットです。いけばなの基本的な説明と鑑賞のポイントがとても分かりやすく書かれてるので、ぜひ手に取ってみてください。作品の印象がグッと深まりますよ。

貴重な家元・次期家元の作品が見られる

現家元・池坊専永(いけのぼう せんえい)氏の作品。圧巻です。
現家元・池坊専永(いけのぼう せんえい)氏の作品。圧巻です。

日本各地で開かれている花展(いけばなの展示会のこと)ですが、家元・次期家元の作品は、本部主催の花展(本部会)でしか見ることができません。東京で本部会が開かれるのは、年に数回のみ。その貴重な機会の1つが、今回の「華の軌跡」展です。現家元の池坊専永(いけのぼう せんえい)氏、次期家元の 池坊専好(いけのぼう せんこう)氏に加えて、青年部代表の池坊 専宗(いけのぼう せんしゅう)氏の作品も見ることができる、超豪華版!写真家としても活躍されている、池坊 専宗氏の初の写真展も日本橋三越本館6階 コンテンポラリーギャラリーにて開催中です。生の作品と写真を見比べることができる、貴重なチャンスです。

自由花展示「ハナノキセキ」に感動

自由花とは、形や生け方に決まりがなく、自由に表現するいけばなのことです。展示会では、「ハナノキセキ」と名付けられた自由花のグループ展示があります。「いけばな鑑賞ガイド」によると、自由花には必ず「表現の狙い」=作者が伝えたい世界観があります。そこを味わうのが、自由花鑑賞の楽しみ方です。

「ハナノキセキ」の中で、筆者が一番心に響いた作品がこちらです。

数ある作品の中でも、ひときわ個性が輝いていました。
数ある作品の中でも、ひときわ個性が輝いていました。

「月に帰るかぐや姫を表現した」(作者談)といういけばなで、上下・左右に4次元の宇宙空間のように組まれたストロー素材と今まさに満開を迎えている花たちのコントラストが個性的です。限りある命を象徴する「花」と魂の無限を感じさせる「宇宙空間」。見ていると、いつの間にか涙がこぼれていました。花たちは、いつも筆者に癒しを与えてくれる存在ですが、花を見て涙を流したのは初めてでした。花も人間も限りある命。ずっといつまでも咲いていられないから、咲いている(生きている)間が「キセキ(軌跡、奇跡)」。花の美しさと命の美しさが重なって、感動がこみあげてきての涙です。

自由花「ハナノキセキ」の展示は、独自の素晴らしい世界観に溢れていました。
自由花「ハナノキセキ」の展示は、独自の素晴らしい世界観に溢れていました。

1つ1つ、異なる世界観で生けられている「自由花」には、想像力を掻き立てられます。あなたが胸を打つ作品は、どれでしょうか?

区内小学生の作品に癒される

会場の外には、無料で鑑賞できる作品も複数展示されています。「学生コーナー」は、池坊いけばなを学ぶ学生たちの作品が並んでいます。

若々しさを感じる作品がいっぱい!見ているだけで、気持ちが明るくなります。
若々しさを感じる作品がいっぱい!見ているだけで、気持ちが明るくなります。

小学生の作品も3点ありました。その中の1つ、中央区内小学校4年生岡田洋太郎くんの作品です。

小学生の作品と思えない、躍動感が素晴らしいですね。
小学生の作品と思えない、躍動感が素晴らしいですね。

いけばなを始めて3年目になるという、洋太郎くん。小さなころから、日本の文化や歴史が好きだったそうです。ちょうど、お父様と一緒に会場を訪れていた洋太郎くんに、作品について話を聞くことができました。

インパクトのあるオレンジ色の花「ストレリチア」は、鳥の横顔のように見えることから「極楽鳥花」とも呼ばれています。洋太郎くんは、「この花をメインに使いたい」と思ったそうです。アレカヤシの緑が、鳥の翼のように見えて、ストレリチアと良く合っていますね。躍動感にあふれた、見る人に元気を与えてくれる作品です。カーネーションを加えた理由を聞いて、思わず微笑んでしまいました。赤いカーネーションは、5月の「母の日」を表現しているそうです!季節感を出しつつも、小学生らしい発想がステキで、筆者はこの作品にホッコリと癒されました。

自宅に花を飾りたくなる

展示を見ていると、筆者も自宅に花を飾りたくなりました。中央区民の多くは、筆者と同様に庭のないマンション暮らしかと思います。小さなスペースで自然と四季を感じられるいけばなは、緑の少ない都会に住む人に向いていると感じました。会場出口にある「関連販売コーナー」には、いけばな関連の本や花器がたくさん売られています。

どれにしようか迷うほど豊富な花器。
どれにしようか迷うほど豊富な花器。

しっかりと習いたい人は、池坊のホームページからいけばなの教室を検索することもできます。いけばなの心得がなくても、自由花のように、自分でテーマを決め花を飾ってみるのは楽しそうです。いけばなに触れて、あなたの日々の生活に「花」を添えてみませんか?

いけばなの根源池坊展「華の軌跡」 東京花展

開催会場:日本橋三越本店 本館7階 催物会場
開催日時:2024年5月15日(水)~2024年5月20日(日)
〈一次展〉15日(水)10:00~19:00、16日(木)10:00~19:00
〈二次展〉17日(金)10:00~19:00、18日(土)10:00~19:00
〈三次展〉19日(日)10:00~19:00、20日(月)10:00~18:00
※全日、最終入場は閉場の30分前まで
入場料:1,000円(税込)※高校生以下無料

*本記事は、一般財団法人 池坊華道会 東京事務所の許可を得て撮影、画像使用をさせていただいております。

ライター/子連れ旅行アドバイザー(東京都中央区)

東京都在住、2児の母。旅行業界に23年間勤務。仕事も趣味も「旅行」。育休中から、「子連れ旅行」にハマる。コロナ禍で、地元・東京の魅力を再発見。子供と一緒に、グルメ、買い物、イベントなど、「東京観光」を楽しんでいる。好きな地域は、お台場、日本橋。Facebookにて、子連れ旅行情報を発信中。Instagramでは、自身の子連れ旅行写真を投稿しています。

Tabicco(旅っ子)の最近の記事