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シーズン終盤から5位決定戦と勝ち続ける魔法使い軍団 WC決定戦初戦も勝利し逆王手<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
好投したウイリアム・クエバス(写真:kt wiz/初報から差し替え)

今年のKBOリーグの優勝チームを決める「ポストシーズン」がスタート。公式戦4位のトゥサンベアーズと5位のKTウィズが対戦する「ワイルドカード決定戦」の第1戦が2日、トゥサンの本拠地・チャムシル球場で行われた。

1リーグ制10球団のKBOリーグは5位までがポストシーズンに進出可能。ワイルドカード決定戦は2戦先勝で、4位チームの1勝のアドバンテージがある。引き分けは4位の勝利と同等となる。

前日の5位決定戦で劇的な逆転勝利を収めたKTは、初回から打線が勢いを見せた。1回表、トゥサンの先発クァク・ピンから四球の後の4連打などで4点を先制した。クァク・ピンは2回表の先頭打者に四球を与えたところで降板した。

序盤に大きな援護点をもらったKTの先発ウイリアム・クエバスは初回のピンチを0点に抑えると、2回以降は完璧なピッチング。右打者への外角低めへのスライダーで空振りを誘い、6回103球を投げて被安打4、無失点、9つの三振を奪った。

試合は1回裏のKTの4点以降、両チーム得点なく4-0でKTが勝利した。KTは公式戦を3連勝で終え、きのうの5位決定戦に勝利。ワイルドカード決定戦の初戦を制し、準プレーオフ進出に逆王手をかけた。

トゥサンはKTに対し、シーズン中は12勝4敗と相性が良かったがこの日は打線がKT投手陣に抑えられ完敗した。

映像:KTの初回の4得点(KBO公式YouTubeチャンネル)

⇒ ポストシーズン日程表(ストライク・ゾーン)

◇10月2日(水)の結果

ワイルドカード決定戦 第1戦

トゥサン 0 - 4 KT(チャムシル)

 勝:クエバス

 敗:クァク ピン

⇒ KBOリーグ順位表(ストライク・ゾーン)

◆「キム・ガンミンが引退」

ハンファイーグルスは先日引退試合を行ったチョン・ウラム投手の他、キム・ガンミン、イ・ミョンギ両外野手の現役引退を発表した。キム・ガンミンはSK、SSGで23年間プレー。昨オフの2次ドラフト(現役ドラフト)でハンファに指名され移籍した。

※本記事は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得て掲載。連日、KBOリーグの結果をお伝えしています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FM那覇)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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