iPhone「mini」販売終了 小型スマホの選択肢は?
アップルが発表した「iPhone 15」と入れ替わる形で、「iPhone 13 mini」の販売が終了しました。
これでiPhoneの「mini」シリーズはすべて終了した形になります。小型が欲しい人にはどういう選択肢が残っているのでしょうか。
iPhone 13 miniが販売終了に
2022年のiPhone 14世代から「mini」はなくなり、今回のiPhone 15においても小型モデルは発表されませんでした。
今後も「iPhone 13」の販売は続くものの、iPhone 13 miniは販売終了となり、アップルのWebサイトから取り下げられています。
iPhoneのラインナップに後継となるモデルが存在しないのはもちろんですが、Androidスマホを含めて考えても、iPhone 13 miniはかなり特殊な位置付けのスマホとなっています。
最近のスマホは横幅が70mm未満でもコンパクトと評価される中で、iPhone 13 miniの横幅は64.2mm。重量は160g程度でも軽いといわれる中で、140gと際立っています。
また、小型スマホは電池容量や熱対策に制限があり、「Rakuten Hand 5G」のように基本性能は低くなる傾向にあります。しかしiPhone 13 miniは上位モデルと同じプロセッサーやカメラを搭載。5G通信や世界各国のバンドにも対応しています。
こうした「プレミアムコンパクト」の製品はAndroidでも選択肢が限られており、横幅68mm程度の「Xperia 5 V」や「ZenFone 10」が比較的近い存在といえます。
ただ、iPhoneをメインに使ってきた人にとってAndroidへの乗り換えはハードルが高いものです。小型スマホは世界的に売れていないので、意を決して乗り換えたとしても後継機が途絶える可能性があります。
一方、iPhoneの選択肢はさらに限られています。サイズが近いのは第3世代のiPhone SEですが、基本性能では劣ります。バッテリー寿命などで買い替えるなら、中古や再生品で状態の良いiPhone 13 miniを探したほうが良さそうです。
かといってiPhone 14やiPhone 14 Proは、サイズ感が違いすぎるのが難点です。筆者も何度か乗り換えを試みたものの、いまだにiPhone 13 miniを持ち歩いているのが現状です。
軽量化された「iPhone 15 Pro」はどう?
意外な選択肢としては「iPhone 15 Pro」があります。
最近のスマホはどんどん重くなる印象がありましたが、チタン素材の採用により、性能を強化しつつサイズダウンを実現しています。
重量は187gで、iPhone 14 Proの206gに比べるとケースを外した程度には軽くなっているようです。
横幅は70.6mmと細くなっており、iPhone 15の71.6mmより横幅が狭いというのも意外な点です。
iPhone 13 miniより大きくて重いことはたしかですが、サイズ感としては5.8型の「iPhone X」や「iPhone XS」に近い印象です。
これから実機を手に取って確認したいところですが、iPhone 14 Proに比べれば許容範囲と感じる人もいるのではないでしょうか。