ノート(231) 元特捜部長らの犯人隠避事件に対する判決の内容と率直な思い
~続・工場編(24)
受刑338/384日目
ソフトボール始まる
その後の2週間は、1日100冊程度のペースで差入れ本を整理したり、新たに図書工として配役された受刑者に作業の流れを指導してすごした。
新人だけにチェックが甘く、本の間に挟まれた手書きのメモや爪楊枝などを見落とすといったミスを連発していたが、僕よりも年齢が上だったため、プライドを傷つけてトラブルに発展しないように、言葉遣いには細心の注意を払った。
年度末の3月ということで、拘置所から刑務所に移送される受刑者が多いからか、検査のために図書計算工場に持ち込まれる携入本も増加の一途をたどっており、チェック未了の在庫が溜まりに溜まっている状態となっていた。
計算工も同じく年度末は忙しいようで、このころの図書計算工場は休憩時間中でも作業を続ける図書工や計算工の姿が目についた。
この記事は有料です。
元特捜部主任検事の被疑者ノートのバックナンバーをお申し込みください。
元特捜部主任検事の被疑者ノートのバックナンバー 2023年1月
税込1,100円(記事3本)
2023年1月号の有料記事一覧
※すでに購入済みの方はログインしてください。