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ついに今夜ゴング! マイク・タイソンが「パッキャオ以上」と評価する井上尚弥

林壮一ノンフィクションライター/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
今夜のモンスターも、大きな仕事をやってのけるだろう。 撮影:山口裕朗

 「"モンスター"って呼ばれる若いファイターを知っているか? 聞いたことあるかよ"モンスター"?。ジャパニーズ・ファイターで、そう呼ばれてるんだ。チェックした方がいいぜ。彼はマニー・パッキャオよりもベターだ」

 井上尚弥とは、元統一ヘビー級チャンピオン、マイク・タイソンにさえ、そう評されるファイターである。

最近はYouTubeでボクシングを語る
最近はYouTubeでボクシングを語る"Iron"マイク・タイソン写真:REX/アフロ

 タイソン自身もヘビー級の頂点に君臨していた頃は、対戦相手をバタバタと倒し、ニックネームである"Iron(鉄の男)"が良く似合った。一時代を築き、ボクシング史に名を刻んだ元統一ヘビー級王者が、これまた伝説の男、マニー・パッキャオ以上だと太鼓判を押す"ジャパニーズ・モンスター"井上尚弥。

Alex Sanchez/SHOWTIME 29日に決戦を迎えるクロフォード
Alex Sanchez/SHOWTIME 29日に決戦を迎えるクロフォード

 統一ウエルター級タイトルマッチを控えるWBOウエルター級王者のテレンス・クロフォードは、今夜の井上vs.フルトンについて「タフなファイトになるだろう。ベターな選手が勝つ。フルトンが防衛を果たして、フィラデルフィアにベルトを持ち帰ることを望むよ。大きい、強いってだけじゃなく、フルトンには十分な技術もあるから」とコメントした。その発言には同胞への配慮、そして本人の言葉通り<希望>を感じる。

ボブ・アラム
ボブ・アラム写真:REX/アフロ

 井上尚弥vs.ステファン・フルトン・ジュニア戦は米国ではESPNが放送する。アメリカ合衆国における著作権を持つTOP RANK社の総帥、ボブ・アラムも語った。

 「イノウエに勝てる選手なんていやしない。モンスターはモンスターなんだ。タイソン・フューリーより完成されたパウンド・フォー・パウンドだ。イノウエがKOで勝つさ」

撮影:山口裕朗
撮影:山口裕朗

 21戦全勝8KOで、WBC/WBOと2本のスーパーバンタム級タイトルを保持するフルトンだが、井上尚弥と比較すればモノが違う。今夜、日本のボクシングファンは歓喜の渦に包まれることだろう。日本期待の星は4階級を制するに違いない。

撮影:山口裕朗
撮影:山口裕朗

 この規模のファイトがアメリカで行われる場合、通常は土曜の夜にセットされる。が、日本時間に合わせ、25日(火)東時間の午前4時30分、筆者の暮らす西部では午前1時30分からESPN+での放送がスタートする。睡眠不足となるボクシング好きが、多数生まれそうだ。

ノンフィクションライター/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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