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【宮城県 松島町】芸術の秋到来「新富山」で英国詩人のメッセージと絶景を堪能しよう!

Molly Chibaフリーランスライター(東松島市・宮城郡・塩竈市)

筆者が感じている日本の良き文化の一つ、秋は「食欲の秋」「芸術の秋」「スポーツの秋」「読書の秋」などなど、'なんとかの秋'という言葉表現の存在。
他の季節にも、いわゆる、「なんとかのなになに」という要素は考えつくはずなのに、秋は人々によってヨイショと持ち上げられています。

さて、前回の「芸術の秋到来「室浜海岸」で自然の造形作品を見にいこう!」に引き続き、近場で「芸術の秋」を感じられるおすすめの場所を、改めて皆さんに共有していきます。
ひょっとすると、旅好きの読者の方々は、既にご存じの場所が登場するかもしれませんが、その際は「んで、久しぶりに行ってみっか。」と、いう気持ちになってもらえることを懇願しております。

▲ 地元の読者の皆さんならご存知の「新富亭」の裏手の位置に「新富山(しんとみやま)」はあります
▲ 地元の読者の皆さんならご存知の「新富亭」の裏手の位置に「新富山(しんとみやま)」はあります

今回の「芸術の秋」おすすめの場所は、松島町にある「新富山(しんとみやま)」です。
「新富山」と聞いて、えーと・・「陸前富山駅」、「富山観音」、「富山(麗観)」などなど、富山という名前が付く場所を色々と想像してしまいますが、あまり目立たぬ場所にソッと存在します。

▲ 小さな看板がなんとも謙虚に電柱と共にお迎えしてくれる。ちょっと斜めの横棒がこれまたチャーミング。
▲ 小さな看板がなんとも謙虚に電柱と共にお迎えしてくれる。ちょっと斜めの横棒がこれまたチャーミング。

場所は、宿泊施設「新富亭(しんとみてい)」のちょうど裏手側の位置に入り口の看板があります。「JR東北本線 松島駅」から徒歩約15分、そして「JR仙石線 松島海岸駅」から徒歩約25分の場所に「新富山」はあります。
筆者は、実際に両方の駅から歩いて現場に向かいましたが、少し遠くても「JR松島海岸駅」からスタートする方をおすすめします(※時間重視の場合はJR松島駅から!)。円通院や瑞巌寺の前の小道を歩きながら、そのまま大通りに出ずに、裏通りを進んでいきます。裏通りはとても静かで、道中の小さなパン屋さんなどを立ち寄りながら、そして、ゆったり景色を楽しみながら現地に向かうことが出来ます。
(※やや坂道になっていますので途中はこまめに休憩をしながらお進み下さい。)

▲ 道を進んでいくと奥に東屋(あづまや)が見えてきます。さあ〜もうちょっとだ!と、筆者が意気込んだ拍子に松から下がっていた蜘蛛に引っかかり、しばらくジタバタ・・皆さんお気をつけて・・!
▲ 道を進んでいくと奥に東屋(あづまや)が見えてきます。さあ〜もうちょっとだ!と、筆者が意気込んだ拍子に松から下がっていた蜘蛛に引っかかり、しばらくジタバタ・・皆さんお気をつけて・・!

看板に見守られながら、舗装された坂道をぐんぐん登っていくと、途中から松の木が生い茂る小道に変わっていきます。やや木々によって薄暗く感じるのですが、読者の皆さまどうぞ怖がらず、ゆっくりと足元をみながら進んでください。
※照明設備がありませんので、夜間の見学は避けて、日中や早朝などの明るい時間帯をおすすめします。

▲ 10月頃になると木々も衣替えをして、また違った表情を楽しむことが出来る
▲ 10月頃になると木々も衣替えをして、また違った表情を楽しむことが出来る

小道を進むと、大きめの東屋が見えてきます。そこにはテーブルと椅子のセットがいくつかあり、腰をかけて休憩が出来るようになっています。趣を感じる東屋の風貌を眺めながら、ふと横を見ると、とても簡素な展望台が設置されてあり、そこを登ると美しい松島湾の景色を眺めることが出来ます。

▲ 湾からはやや距離がある位置だが松島の街並みを含めて点在する島々の景色を見ることが出来る
▲ 湾からはやや距離がある位置だが松島の街並みを含めて点在する島々の景色を見ることが出来る

パァっと180度広がる松島湾と街並み、それと共に、古くから生息している松林の風情のある景色。今から約74年前(1948年)に、この魅力的な眺めに感銘を受けた、遠いヨーロッパの地「英国(イギリス)」出身の詩人「Edmund Blunden(エドマンド・ブランデン)」が、詩を書き上げ、その言葉が石碑に刻まれ、ここ「新富山」に現在も残されています。

▲ 「エドマンド・ブランデン」詩碑という看板はすぐに見つけることが出来たが・・・それはどこに!?
▲ 「エドマンド・ブランデン」詩碑という看板はすぐに見つけることが出来たが・・・それはどこに!?

筆者は、石碑を発見し実際のエドマンド氏のメッセージ(英文)を拝見することが出来ました、が、ここで写真掲載はあえてせずに、是非読者の皆さんにその石碑を現場で実際にご覧いただきたいと感じました。というのも、石碑をまず発見することが一つの楽しみであり(筆者はちょっと見つけるのに時間がかかってしまいました・・!)、そして発見したあと、(英語に興味がある方は)じっくりと英文と、翻訳後の日本語を読んでみて下さい。(実は、翻訳文が、現代の一般的な日本語ではなく、古文になっているのでそこがまた興味深いポイント◎)

今回、ご紹介した「芸術の秋」おすすめの場所、松島町にある「新富山(しんとみやま)」。
既に、昔訪れたことがある方も、是非もう一度、芸術の秋に風情のある松島湾の景色と、英国詩人エドマンド氏のメッセージをお楽しみ下さい。

名称:新富山(しんとみやま)
住所:宮城県宮城郡松島町松島愛宕裏
※「JR東北本線 松島駅」から徒歩約15分、「JR仙石線 松島海岸駅」から徒歩約25分
(やや坂道なので夏場は水分補給をしながら休憩をしながら歩くことをおすすめします。)

フリーランスライター(東松島市・宮城郡・塩竈市)

Molly Chiba|日本出身|2022年2月からフリーランスのライターとして独立。日本と英国を拠点に活動中。日本国内の地域ニュースやコラムのほかに、日・英のサッカーに関するコラムを『Football Tribe Japan』に執筆中。2024年8月の「地域クリエイターMVA(Most Valuable Article)」を受賞。珈琲と自然と動物が好きです。

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