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傾斜地からのショートアプローチのボールの飛びと転がり 左足上がりと左足下がりのポイント【ゴルフ】

野洲明ゴルフ活動家

グリーンの近くに行くほど、傾斜地からのショットになることが増える。

グリーンを狙うショットが砲台グリーンからこぼれた場合は、左足上がりのアプローチショットになりやすいし、グリーンを大きくオーバーしてしまった場合は、左足下がりのアプローチショットになりやすい。

このような場合、‟どう打つか”だけでなく、‟どのように飛び、どのように転がるか”というイメージの持ち方もポイントになる。

左足上がり

左足上りは、球が高く上がりやすくなる。

例えば、斜度20度の上り傾斜で、52~58度のウェッジで斜面なりに構えて打つと、平地でロフト各70度以上のウェッジを使って打った場合の球の高さになる。

当然、球が上がればランが少なくなるため、平地よりキャリーを出す必要がある、という考え方が基準になる。

左足上がりはキャリーが大きくランが小さくなる
左足上がりはキャリーが大きくランが小さくなる

左足下がり

左足下がりは、球が低くなりやすくなる。

例えば、斜度20度の下り傾斜で、ウェッジで斜面なりに構えて打つと、平地で8番アイアンぐらいのロフト角のクラブを使って打った場合の球の高さになる。

当然、球が低くなれがランが増えるため、平地よりキャリーを小さくする必要がある、という考え方が基準になる。

左足下がりはキャリーが小さくランが大きくなる
左足下がりはキャリーが小さくランが大きくなる

どのような傾斜も“傾斜なりに構えて打つ”が基準

実際は傾斜なりには、構えて打たない。斜度がきつくなるほど、傾斜なりに立とうとすると、低い方に体が倒れてしまう。

適度に傾斜に逆らうように構えるわけだが、‟基準”を‟傾斜なり”にしておくことで、「斜度」「使用クラブ」「左右の体重配分」「ボール位置」などをトータルでとらえて、キャリーの出方や転がりをイメージしやすくなる。

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ゴルフ活動家

スポーツメディアに寄稿、ゴルフ情報サイトも運営する。多くのゴルファーを見てきた経験や科学的根拠をもとに、論理的なハウツー系記事などを中心に執筆。ゴルフリテラシーを高める情報を発信している。ラジオドラマ脚本執筆歴もあり。

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